大切な存在を自分から遠ざけることで守ろうとした剣心、
自分を置いていった大切な存在を常に追い続ける操。

剣心の行動は身近な存在を狙われるリスクを考えれば確かに間違ってはいない、
だが、置いていかれる人物の気持ちをないがしろにしていることも間違いのない事実。

「想いを断ち切って忘れたほうがよい。それがお主の幸せのためだ・・・」
と剣心から発せられた言葉に対する操の絶叫
「一番想っている人を忘れることのどこが一体一番幸せなのよ！」
るろうに剣心が少年誌に掲載され、男子の視点にさらされるフィクションで
ありながら女性からの視点も忘れていないセリフである。連載当時女の子の読者も
大勢いたり、少年誌で楽しむ少女マンガと揶揄された実績は伊達ではないのだろう。

この巻から京都編が始まります。今までよりも戦闘シーンがかなり増えます。PS2のゲームもここからのストーリーを使っています。
カラーページも少し入っているので、通常版を読んだ人でも新鮮な気分で楽しめます。