中医学を超える
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東洋医学に経絡の知識は不可欠だ。でもその流れを正しく理解し治療に活かせれるようなガイドブックはいままであっただろうか?
著者の主催する北辰会という組織では体表観察を徹底的に研究し治療に活かしている。その体表観察では脈診、原穴診、背候診、腹診、舌診、気色診などなどを観察し弁証論治する。その弁証の正確さは中国の日本の古典を研究してきた著者の経験と知識により裏打ちされている。
最近の中医学はいきずまっている。治療ができない者が多いという。その原因は体表観察の軽視だと思う。この著者の治療は中医学の1歩先を進んでおり、現在も進歩している。すべての治療の原点は経絡であり五臓六腑である。その関係を詳しく説明しているのがこの本である。