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Banana fish (1) (小学館文庫)

価格: ¥590
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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衝撃的 ★★★★★
少女漫画、いや漫画という枠から飛び出した感動の名作です!!
魂と魂がここまで思い遣り、いたわり、慈しみあい、寄り添えるものかと
形容しがたい、激しい痛みを感じました。
なんといっても衝撃のラストシーン!
何年経とうがどんな名作がうまれようが決して色あせません!
とにかく大号泣!!
火のない所に煙は立たぬように ★★★★★
名作と多くの人が絶賛するだけの魅力がこの漫画にはあります。
少なくとも私には。


まず鬼門となるのが絵柄です。私は初期よりもむしろ後の方が絵柄的に
うーんとなったんですが、それは私が少女漫画を余り読まなかったせい
かもしれませんね。
とにかく絵柄と、ゲイという言葉が出るような同性愛的な描写さえ大丈
夫なら殆ど大丈夫です。
尤も同性愛的な描写と言っても、あくまで背景というか、読んでいけば
変な違和感は無くなるかと思います。
それ程ストーリーが綿密で、登場人物が面白いのです。

ストーリーはとにかくハード。そして壮大。緻密。
アッシュと敵との頭脳戦のやり取りは手に汗握ります。

しかしこの漫画の面白い所は、そんな駆け引きには敵も味方もとんでも
ない頭脳を発揮させますが、根本はどうしようもなく人間臭い所。
皆が皆、弱さであれ歪みであれ、必ず脆い所があるんです。
完璧な人間はいない。まさしくその通り。
それがどの登場人物にも深い奥行きを与えるんです。

そして書かねばならないのがアッシュと英二の友情を超えた深い絆。
前述したようにアッシュは類稀なる知能とセンスで手強い敵と戦ってい
きます。
しかしその合間でふと見せるアッシュと英二のやり取りが、とても切な
い。しかもこれは一回読み終わった後読み返すと更に切ないんです。
思わず祈ってしまいます。この二人に少しでも心の安らぎを、と。


是非この壮大な魂の物語をご覧下さい。
一見するとハードボイルドなのに少女漫画…?と思うかもしれません。
しかし読めば分かります。
この物語が単なる冒険譚ではなく、二人の少年の深い絆の物語だと知れ
ば、少女漫画という括りでも納得するかと思います。
ただそれはあくまでそういう部分に限った話であって、この漫画は結局
の所、あらゆるジャンルの垣根を越えて読むに相応しい。
そういう漫画なんです。
リアリティのある世界 ★★★★★
彼らが本当にNYにいたんじゃないかと思えてしまうほど、悲しい気持ちがわいてくる。あの世界が「作者につくられたもの」と思えないくらいリアリティあるものとして受け入れてしまう。私にとってAは本当にヒーローであり、ヒロインなのかもしれない。
巻末は読み飛ばせ ★☆☆☆☆
不朽の名作、少女漫画の金字塔に星1つなんて罰当たりな評価をして申し訳ありません。
ただこれは『BANANA FISH』という作品そのものへの評価ではなく
(それだと星5つじゃとても足りません)、
「『BANANA FISH』をこの文庫版で読むのが初めて」だった当方の不満を反映させたものです。

すでに他の方がおっしゃってますが、巻末エッセイのネタバレが本当にひどい。
2巻の時点で「当時世間を騒然とさせた衝撃のラスト」をあっさり明かされてしまい、
物語にグイグイ引き込まれつつあった私のテンションは急転直下。
ネタバレの内容はもちろん、公式にネタバレされたという事実があまりにショックで、
しばらく呆然としてしまいました。
しかも他の巻末でも同じようにラストに言及した解説が。

悔しすぎて涙が出ました。本当に何を考えているのか…。

解説者の皆様のエッセイは本当に面白く、共感する部分も多々あったのですが、
これはそれ以前の次元の問題です。
通常、小説でも漫画でも巻末の解説には
「これから作品を読む人に向けて」という前提があるものが多いです。
しかも『BANANA FISH』は長編漫画。
続巻があることを考えたら、本編の詳細に触れないよう配慮するのは当然だと思うのですが…
出版社もなぜ止めてくれなかったのか。

序盤で「これは名作だ!」と確信するクオリティと勢いを見せ付けてくれただけに、
本編とは関係ないところで感動を殺されてしまったことが本当に悔しいし悲しいです。
まずは単行本で読むべきだったと後悔しています。

これから文庫で読まれる方、本編を読了するまで巻末のエッセイは読み飛ばすことを強くお勧めします。
アッシュ・リンクス ★★★★★
少年漫画の主人公が羨むような魅力を全て兼ね備えたアッシュと言う天才美少年の主人公が、自分を道具に使おうとする者達の支配と言う名の足枷を外し、自由になろうとする話。
少年漫画の主人公達が求めそうな魅力はここでは呪いでしかなかった。

この作品の苦手なとこを先に言うと、初期のキャラの容姿がごついんです。
私はそれが少し残念でした。
ですが、話に慣れてくる頃には絵柄が変わり、特にアッシュが美少年に・・・!
周りの人物も魅力的で存在感がありますし、心理念描がとてもうまく描かれています。

アッシュと英二の絆が輝くストーリー
まさに名作です!
これを読んでしまうと他の漫画がつまらなく、薄っぺらいものに感じました。
漫画から学ぶものって案外少ないのですが、これは違います。

主人公アッシュは私が好きな漫画キャラNo.1
何故、こんなに彼に夢中になったのか自分でも不思議な程。

沢山漫画を読みましたが、色んなシーンを思い出しては切なくなったり、憤りを感じたり、微笑ましくなったりしてまた読みたくなるのはこのBANANA FISHだけです。
読んで下さい 自信をもって勧めます。 読み終わると数日間引きずりますよ