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ヒトラーとバイロイト音楽祭 ヴィニフレートワーグナーの生涯 上 戦前編 1897-1938 (叢書・20世紀の芸術と文学)

価格: ¥3,990
カテゴリ: 単行本
ブランド: アルファベータ
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upper stiff lip ★★★★☆
以下は2006年6月の英訳版へのレヴューWinifred Wagner: A Life at the Heart of Hitler's Bayreuthのコピーです。
wagnerとcosimaの息子siegfriedの奥さんがイギリス生まれの女性であることはずっと知っていましたが、ここまで個性の強い女性であったことは知りませんでした。ここに描かれた女性は典型的なイギリス女性です。彼女は決して後悔したり反省することはありません。自分が正しいと信じたことは、それが偏見と見られようが、最後まで、それを貫きした女性です。ただ生まれた時代と放り込まれた場所が悪かったとしか言いようがありません。それは第一次大戦中から戦後の混乱のドイツです。皮肉なことに、ナチとヒトラーの援助によってのみ、このバイロイトでのワグナーの上演という伝統を次の世代に引き継ぐことができたというわけです。albert speerと同じようにヒトラーという人格に魅惑されながら、最後の最後まで、その魅惑から抜け出すことができなかったユニークなパーソナリティの秘密に迫ってみてください。そして謎として残るのは、このドイツという文化的な共同体の持つ不可思議な魅力です。
巻置く能わざる Haliebe 小気味良い歴史的観覧車 ★★★★★
知られざるヴァーグナ家の相克と相俟ち、挫折を交えながらの、ヒトラーの政治的躍進を追尾してゆく著者の構成力はすばらしい。
ヴィニフレッド・ワーグナーとヒトラーの個人的関わり、ワーグナーの作品やバイロイト祝祭劇場の運営を巡る「当局」との経済上の駆け引き、
著名な指揮者たちの反目や妥協の数々が、まさに「巻置く能わざる」ほどに読み手に迫ってくる。
これは単なる音楽愛好家に事ならず、政治史に興味のある向きにも勧められるマキャベリズム的な色彩感を放つ著作である。
また翻訳も切れ味良く、大変引き締まった日本語であることを付け加えておく。