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文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)

価格: ¥1,706
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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凄みの有る伝奇大作 ★★★★★
この本は推理小説として批判する人が多い様ですが筋違いだと思います。
本のジャンル分けはあくまで便宜的なものです。
山中の禅寺で起きた事件 奇怪な結末 
この物語の醍醐味は謎には有りません
登場人物達の囚われた意識の檻ひょっとしたら私たちも・・
それを払い落す事それがこの伝奇譚の醍醐味です。
京極先生が一番「凄味」を込めて書いた伝奇譚だと思います
面白かったです。
横溝せいしの作品を分厚くしただけ ★☆☆☆☆
中身なし  仏教問答は 未熟  参考書としては まあまあ 内容は お粗末過ぎる 横溝せいしの 作品と時代が同じなのが おもろいけど 長いだけのはなし  お粗末  この方のは 4つほど 読みましたが 全作品 再読に耐えない  刑事コロンボのほうが はるかに いい作品だ(^_________^)  長いだけが とりえの 作品群です鯛
禅の世界観が詰まった奥深い一冊 ★★★★☆
圧巻という言葉がふさわしい(氏の書はどれも量的にそうではあるが)京極夏彦の京極堂シリーズ第4冊。
これまで以上に分厚い本書は文庫で6センチもの厚さです。
長い、長すぎる、深い、でありながら面白いので、宗教をモチーフにした難解な部分があるにも関わらず飽きずに最後まで楽しませてくれます。

宗教を、しかも古典宗教を題材にしたミステリーというのは、その危うさからして、なかなかお目にかかれないものだとは思いますが、本作が孤高の一冊になることは明らかでしょう。

禅とはなんたるか。生きることとどう関わってくるのか。

生きることが即ち修行であり、生きていることが悟りなんだよ。ただ足ることを知る、それだけでいいんだ。

作中で京極堂が語るこの一言が端的にそれを表しているように感じます。

禅についても、宗教一般についても、あまたの書物がありますが、本書はそのどれよりも的確でわかりやすい入門書になっていると思います。著者の研究ぶりたるや恐れ入るところです。

難題に取り組みながらエンターテインメントとして昇華させる筆力たるや、日本文学界に誇れる一人ではないかと思います。

読後は、寺院を観に行きたくなります。
深い深い禅宗のほんの先っぽを見た、そんな気分になれる一冊です。
面白すぎて読むのをやめられない。「京極猿、京極狂い」と呼ばれても良い。俺は読みたいんだ! ★★★★★
7,8割まで事件の真相に迫れるのだけど、残りの部分がどうしても分からなくて
つい読み進め、他のことが何も手につかなくなる京極堂シリーズ第4作です。

今回も異常な厚さです。撲殺事件の凶器になりそうなくらいです。
まあ、血の滴るミステリー小説というのも洒落にならなくていいかなあなどと思いますが、
こんな面白い本に血をつけて汚すなんて、そんなもったいないことはしません。

京極堂の解明の場面は100ページくらいですが、ここは本当に面白い。
毎度のことながら、人間の業の深さ、
あるものにとらわれた人間の悲しさを考えさせてくれます。

禅について語る場面では、解説でもふれられているように、
やや読者置いていき気味ではありますが、禅の歴史、知識をたくさん授けてくれます。
知識だけでなく、仏教の「悟り」についての解説も素人にわかりやすく教えてもらえます。
この部分、本当に勉強になりました。
作者がどれだけ勉強したか、また、どれだけ創作意欲が高いかを
十二分に感じることもできます。

禅の解説だけでなく、解明の章に入る前に、
禅の問答(公案というらしい)がいくつかかかれます。
それを読んだ時に「びびっと」きました。
飛ばさず読むことをおすすめします。その先がさらに面白くなります。
読む楽しさを存分に味わわせてくれます。傑作です。5点しかつけられない。
これが最高傑作かも ★★★★★
シリーズ第4弾。
今回は更に厚みがまして約1,400ページにも渡る大長編となっています。

今回のテーマは「禅」!
舞台は箱根の山奥、明慧寺。
登場人物はとにかく坊主が多いです。
坊主、坊主、坊主、坊主、坊主・・・・また坊主(笑)
しかし、ストーリーの構成は過去3作を含めても最高の出来ではないかと思います。
シリーズ4作目にして最もミステリーらしい作品になっています。
容疑者は皆坊主ですが、最後まで目まぐるしく状況が変化し、ラストに明かされる真実には驚愕させられます。
難解な漢字の専門用語が非常に多く登場しますが、相変わらず美しく読みやすい日本語のおかげで、1,400ページもの分量にも関わらず、すんなりと読み進めることが出来ます。

薀蓄も相変わらずいい味出しています。
難解な「禅」を京極堂がいつもの調子で説明してくれるので、「解説」にも書いてあるとおり、そこらの入門書よりも良質な禅の解説書にもなり得るほどです。
仏教・禅の専門用語が多いため、難解といえば難解かもしれませんが、丁寧に読んでいけば必ず付いていけます。
大学受験で日本史を選択していた人はやや有利かもしれません。

それにしても、毎度のことながら京極夏彦氏の博識ぶりには驚かされます。
禅という奥の深くて難解なものを題材にして、これだけ面白いミステリーを書けてしまうなんて凄いという他ないです。