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文庫版 塗仏の宴 宴の始末 (講談社文庫)

価格: ¥1,458
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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いかがなものか ★★★☆☆

「宴の支度」でそれぜれの人物のに思い入れを感じ、その彼ら行く末が
どうなってしまうのか、どんな事情があるのか、感情移入しながらページを捲りました。
ですが、「宴の始末」を読むと
作者の意図は全く違う所にあったようです、トリックや、どんでん返しは他の作品に比べ
それ程酷いわけではありません。ですが今までは強引でも無理矢理に納得させられる迫力がありました。それはやはり人物を大事にしていたからではないでしょうか。このシリーズで
一番出来の悪い作品だと思います。

宴の始末を読んで ★★★★☆
待ちに待った始末編です。今作品は塗仏の宴、上下2巻の下巻になります。あたりまえですが、今作品から読んでも読めないことはないですが、おすすめはしません。
支度編を読んでから手に取る方が多いと思うので楽しみにしている方ばかりだと思います。私は始末編がとても長く感じたのでいつ物語の真相があらわになってくるのかといそいそと読みました。宴というだけあって上巻の登場人物が乱れに乱れて行列をなす様はまさに”宴”そのものです。
ただ、期待が大きかったからでしょうか、憑き物おとしがあっさりしすぎていました。そう感じたのは始末編に入ってから、中禅寺が多くを語らずとも、関係者(読み手も含め)たちが真相を知り始めていたからだと思います。物語のからくりが大きすぎて逆にそのスケールを縮めてしまったというのが今作でしょうか。謎解きよりも、妖怪談義、そして、シリーズに共通して登場する人の心に住まう本物の妖怪を堪能できるのが宴の始末だと思います。他の方のレビューにもありましたが、今作から百鬼夜行シリーズを読み始めるのはやめたほうがいいです。
後編。 ★★★★★
その登場人物の多さに、時間が空いてしまうと、誰が誰だか分からなくなる気がしたので、前編に当たる「支度」を読み終わって一息着く間もなく読み始めました。

短編集のような「支度」がどのように纏められ、始末されるのか。催眠をテーマにした作品なので、誰がその術に落ちているのか、落ちていないのか、どきどきはらはらでした。

エノさんが腰の重い中禅寺を立ち上がらせるシーンは必見の価値があります。いつも名(迷)言を生み出すエノさんの言葉を何度も読みました。

後半の混乱大行進のシーンは圧巻です。

憑き物落し百鬼夜行シリーズ、間違っても本作を一番最初に読まないことをお勧めします。(出来ればウブメから順番にどうぞ。)
ここはどこ? ★★★★☆
「宴の支度」に誘われて、ここまでやってきました。
正直、この物語には、京極堂シリーズの集大成的なものを期待していたのですが、読み終わってみると、何だか放り出されてしまったような寂しさが残ります。
京極先生、今回は放置プレイですか?

謎は一応解決します。
けれど、本当に肝心なことは何も謎解かれていないように思えて仕方がありません。
前作までも、伏せられたままのカードが残されているような飢餓感は多少あったのですが、この作品においては、開かれたカードの下に、まだもう一枚本当の黒いカードが置かれています。
後半、点と線はどんどん加速しながら繋がっていきますが、その展開についていけず、集中力が途切れそうな部分もありました。
もうりょうやうぶめなどは、一点の核心に向けて読者を引っ張る勢いがあったのですが、これはその核心に辿り着いたかと思ったら、そこからまた拡散していくかのよう。
大団円であるはずの場面も、妙にサスペンス劇場のような陳腐さを感じてしまいました。
今回は京極堂が最後の一本締めをやらないで、すたすたと立ち去ってしまった感じでしょうか。
このシリーズのピークはもう過ぎたのか、いや、新たな展開を迎えようとしているのか、判断つきかねます。
オールスター作品 ★★★★☆
この前後編2冊で、主要登場人物から過去作の登場人物まで、
捕まっちゃったり、死んじゃったりした人以外は、ほとんど
登場しました。
今まで読んできた読者は普通に楽しめるのではないでしょうか。

また、今までちょっとずつ出てきた京極堂の過去が明かされます。
そういう意味でも集大成です。
また、いつもの薀蓄もパワーアップして謎の古代文明へと言及します。

しかし、これだと影の黒幕という今までには無い、漫画チックな展開。
この人を敵として、まだ話ができそうなのでいい意味でも悪い意味でも、
かなり漫画っぽくなったな、というのが今作の印象です。

評判が悪かったので、私はこの後の作品を読んでいませんが、
作者自身もやりすぎと思ったのか、この影の黒幕には次作では、触れて
いないようです。

この作品から京極堂シリーズを読んではいけません。