人生98年生きていただけに、その言葉のはしばしにしあわせに生きるヒントがつまっているのが感じられます。
宇野さんいわく、人間の本来の寿命は125歳で、その前に死ぬのは事故死だとか…。125年の寿命をゆったり生きていくつもりでいれば、今、目の前のちょっとした悩みも大したことなく見えてくるのかもしれません。もっとも、宇野千代さんにとっては、老体も病も耳がきこえないのも悩みのうちに入らないというところが、またすごいのですが…。
ストレスなんて何もない! そんな生き方が長寿の秘訣なんでしょうね。
病も苦労も、ちょっとした楽しみを感じつつ切り抜けてしまう、そんな宇野さんの生き方に元気をわけてもらいました。そういう意味で、宇野さんの生き方、考え方は、タイトルの通り死ぬことなく生き続けているのでしょう。
宇野千代さんの本ははじめて読みましたが、このエッセイは全ての年代の方におすすめです!
そういうこともあり、今までの宇野千代さんの著作に比べたら
弱気な発言も多いです。
耳が聞こえなくなった、とか億劫になった、とか。
そりゃあ、そうでしょう。だって、100歳近い高齢なのですから。
でも、そういう中でも創意工夫を忘れず、
「でも、好きな男性の言葉だとよく聞こえる」なんて
仰っている宇野千代さんは大変かわいらしく、
勉強になることばかりです。
私は百歳、今を生きています
人間のすべてのもとは心である
私の積極的養生法
死ぬそのときまで愉しいことを思い浮かべて生きる
暮らしの中に長生きの秘訣がある
よい気はよい気を呼ぶ
自然体に生きることが健康に生きること
ほら、目次見ただけで元気になりませんか?
今までのどの著作よりも、健康、心の持ち方に
重点がおかれており、大変ためになりました。