心を強くする本。
★★★★★
中村天風さんの講演内容を書き下ろした本です。
人間には凄い潜在能力がある、心を強くすることで、潜在能力を引き出すことができる。
この本を熟読して、その方法を実践したいと思います。
自分の価値観を揺さぶる一冊
★★★★☆
生きていることに感激、感謝、感動すること、
子供の頃は自然に感じていたことが大人になるにつれて、
感じられなくなってしまった。
でもそれは、失われてどこかに行ってしまった訳ではなく、
生きていく過程でいろいろな観念や価値観が積み重なった結果、
埋もれて見えなくなっているだけ。
心の中を掃除して、本当に大切なものを再び掘り起こして気づくこと、
それが悟るということ。
ぶっきらぼうな語り口調ですが、実体験を通した話は説得力が違います。
強烈な求道体験に基づくインパクトのある本です
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中村天風に関する本は多々あるが、この本はわかりやすく上手に編纂されていると思う。
中村天風の求道過程に起こるさまざまな出来事の展開に、一体どうなるのかと、はらはらしながら引き込まれて読み進むうちに本書の終末部分に至り、氏はギャバテイの境地に到達;「それから後の私は、毎日嬉しくて愉しくて、ただ有難い嬉しいと思うことを努めただけで一月たち二月経つうちに気持ちの中が洗い清められていった。同時に肉体がどんどん治ってきた。」という嬉しいセンテンスに出会う。戻り読みをして、このセンテンスを何度も咀嚼してみた。丈夫な心により、体力・胆力・精力・能力・判断力・断行力が高まると主張している。
類似の思想は、従来から他の著者によっても出版されてきているが、この本は、氏の強烈な求道体験とともに、とてもインパクトがあり、心に強く響く。お勧めの本である。
生きる理由とは?
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生きることは苦しみの連続です。 ではなんで生きていかねばならないのだろう? 死んだほうが楽なのでは? こんな根本的な疑問に
答を与えてくれる本です。
それでいて、ありがちな宗教を説くものではありません。 哲学的な冷静な考え方に裏打ちされています。
中村天風が師事したというカリアッパ先生との問答にすべての根幹が含まれています。
生きることの理由、苦しみと困難への対処。 こんな大事なことが、こんなに簡潔にまとめられた本を他に知りません。
中村天風氏の口調が分かる
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中村天風氏について書かれた書籍は多数あるが、語り口をそのまま書籍化されているので、天風氏の生の声を聞いている感がある。
ところどころ英語まじりの、べらんめえ調で、非常にユーモラスな方だと想像できる。
さて、読んでみると、天風氏の結核にかかり、治療の手がかりを探るため世界を放浪、ヒマラヤのカリアッパ師の元で修行し、悟りを開き、病を克服した話。
その後、帰国して、心身統一法を確立するまでの下りが分かるので、初めて中村天風の本を読む方にもオススメ。