特に中小企業オ−ナ−や中年の方や人生に消極的な方におすすめの1冊です

この文章が書かれた時期がいつかわからないので、おじいちゃんという表現が正しいかどうか
わかりません。しかし、頑固である印象を受けました。同時に、含蓄のある文章箇所も多く
苦労を乗り越えてきた迫力を感じる箇所も随所にありました。
自分の心次第が一番大切であること。この本によって、再確認できると思います。ただし、
ではどうやって自分の心を養うのか？　については、この本だけでは不十分です。
行動を変容させると、感情や思考も伴って変化させる事が可能です。その威力を中村さんは
とても重視しています。ただし、無理の連続、自分にウソをつく事、自分の本心と正面から
向き合う事から逃げる事につながるリスクもあります。（例：いつも笑おうとして、時に
正当な怒りを感じて健全に対峙する機会を奪ってしまう）中村さんの求める生き方ではない
でしょう。

本書はテーマ毎、見開き１頁に天風哲学が読みやすい文体で紹介されている。これを読めば、内容も良く理解できるし、テーマを選んで、手軽に読み返すこともできるので、日々、天風哲学に触れることのできる良書となってくれると思う。

ただ、天風哲学の本としては比較的、ページ数が少ないため、あまりよく理解できないと思う部分が出てくるかもしれない。そのように思ったら、今度は、中村天風の代表的４部作の中でも、「成功の実現」、「心に成功の炎を」あたりが読んでみるのが良いと思う。それらを読めば、独特の天風節に引き込まれざるを得ないだろう。

ただし、これらの４部作は高価でもあるので、「君に成功をおくる」「運命を拓く」あたりの入門書を読んでみるのもいいし、また本書を再読するのもいいだろう。自分の成長の糧となってくれると思う。

本書は天風哲学のエッセンスを
うまくコンパクトにまとめている。

また、本の作りも 1つのテーマを見開き1ページにまとめてあるし、
本の大きさも持ち運びに便利なミニサイズであるため、隙間の時間に繰り返し
読むことがでいる。

毎日の仕事の中で情報、知識にあえいでいた心が、
気分転換のつもりで、この本にチョット目を通すと軽やかに
健やかになれます。

そして元気が出てくるのです。

僕はこの本を最初１回、じっくり通して読みました。
その後は、途中のページや、またパッと開いて出たページ、などを
繰り返し読んでいます。

今、またこの本に助けられました。
ブレていた自分の軸を、改められました。

僕はまだまだ弱い人間です。
（心的にも肉体的にも。）
いつ、天風先生の著書を卒業できるか分かりませんが、
それまでは、天風先生の著書にお世話になります。

僕はまだ「叡智のひびき」と「ほんとうの心の力」
しか読んでいませんが、もう少し自分の軸をしっかりしたいと
思っているので、次は「真理のひびき」に進んでいきます。

ありがとうございます。


追記（2008／11／14）：この本を買って、一年以上が経ちました。　僕が天風先生の著書に初めて出会ったキッカケがこの本でした。　一年という期間中に、僕は電車の中や、駅での待ち時間に読むための書籍を２冊くらいカバンの中に入れて、いつも持ち歩いてきました。　読み終えれば、もちろんカバンの中から出して、次の新しい書籍を入れて、持ち歩くわけですが、この本だけは、一年経った今でも、一年前と同じようにカバンの中に常持しています。　いつの間にか、自分のPrinciples（軸）となってきているように感じます。　この一年の間に、（天風先生以外の著書でも）色んな本と出会ってきましたが、やはり最後には、この本に戻ってきます。　軸であるとともに、初心でもあるかと思います。　２００９年もこの本にお世話になります。　「ほんとうの」ことは時間と空間を超えて、いつまでも「ほんとう」なのだと確信しています。　この「一年」という期間が教えてくれました。　次の二年目も一日ずつ大切に「今日」という時間を過ごしていきます。　２００８年はありがとうございました。