とにかくヒーローが苦労性で可笑しいです。かたくなに自分は大丈夫といいはり、あっちにもこっちにもいいように気をつかっているところはすごく日本人にとって共感できますね~対してヒロインは優しくておおらか。発明一家で育ったせいか、ヒーローの悩みもあっけなく許容してしまい、なおかつやっかいな親戚一同に釘までさしちゃう行動家でもあってたのもしい。サスペンス的要素はそれほど意外性はないもののストーリーと程よくからみあって盛り上げてくれます。
クレンツの魅力たっぷりの1冊。ぜひご一読を!