医学書的かな?
★★★★☆
初心者にはやや取っつきにくいかもしれないが、非常にシンプルにまとめられている印象を受けた。この書籍の内容については、他のレビュアーが記載しているので、疑問点の指摘にとどめよう。
P90
一般にアスペルガー症候群では聴覚・視覚は正常だが、かなりの人に視力及び/もしくは聴力の問題が見られる。
この記述がわかりにくい。いわゆる自閉症の感覚過敏性や選択性について述べているのか、もう少し説明がほしいところだ。
読みやすくわかりやすい
★★★★☆
まさに「わかる」本でした。横書きにもかかわらずわりとスムーズに
読めました。
監修者が解説で述べていますが、著者ギルバーグの「誠実さ」「やさ
しさ」「エビデンス(証拠?)と(ナラティブ(話術?)のバランス感覚の
良さ」が読みやすかった理由だと思います。
翻訳のよしあしというのはあまりよく分かりませんが、文章が丁寧だ
ったことも読みやすさにつながっているのかな。
医学教科書のスタイルで書かれた網羅的な本
★★★★☆
教科書的な本。内容は専門的で、アスペルガー症候群に関して学術的に学びたい人が最初に読む本といった位置づけか。一般読者に向けてやさしく解説した本ではない。
医学教科書のスタイルで書かれた網羅的な本だが、各章10ページ程度と非常に簡潔にまとめられている。紙数は少ないが内容は濃い。巻末に高機能自閉症スペクトラム障害のスクリーニング質問票が載っている。
最初から日本語で書いたんじゃないかというくらい翻訳がうまいと思う。ただし、専門書としてカタめの文章で書かれており、専門用語も多く使われているので、関連知識を全くもっていない読者には情報過多に思われるかもしれない。
学校や職場などで一般の人がアスペルガー症候群の人とどう接するべきかについての具体的なノウハウは載っていなかった。
読みやすく翻訳された良書
★★★★★
翻訳書にしては読みやすく書かれていた。
診断基準でさえもまだ多少の意見の相違が残る、この新しい障害について系統立ててまとめるのは難儀だったに違いない。治療経験にも基づき、かつ研究データも織り込んでいるので、現時点ではとても妥当性の高い内容であると思う。
アスペルガー症候群とその近隣の関連障害についても、スペクトラムとして丁寧に説明されている。発達に応じた特徴、認知神経学的な見地、診断方法や予後についてなど、全体像を理解するには十分な一冊。
自閉症に対する理解と敬意
★★★★★
自閉症スペクトラム障害について丁寧にわかりやすく
解説されています。診断スケールや、実際のケース、
関わり方などについても書かれています。
医学的な内容にも触れながら難しくなりすぎず、
著者の自閉症スペクトラム障害に対する理解と敬意を
感じることのできる本です。