黄金のラインナップが崩れたアルバムなので、一般的に評価は低めですが、その穴を埋めるのに充分な活躍を若き天才JASON BECKERがやっていると思います。持ち味である技巧を押さえ、ブルージーかつ歌メロを引き立たせるアレンジによって、シンガーとしてのデヴィット・リー・ロスの魅力については前作まで凌ぐほど堪能できる一枚だと思います。
楽曲も判り易く、キャッチーな曲から、ゆったりとした楽曲まで一通り揃っていて、捨て曲無しといえる内容です。
ちょうどジェイソン・ベッカーが難病を発病した時期で、既にこのアルバムでは座って演奏せざるを得なかったという経緯があるので、ジェイソン・ベッカーのファンにとってもマストアイテムだと思います。