2003年に『アナザー・マインド』で華々しいデビューを飾った上原ひろみ。なんとデビュー作は第18回日本ゴールドディスク大賞まで受賞した(「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」)。そしてこのセカンド作だが、03年12月、テネシー州はナッシュヴィルにある有名なスタジオ、サウンド・キッチンでの録音だ。デビュー作発表後のライヴでは、アンソニー・ジャクソン&マーティン・ヴァリホラとの息の合ったコンビネーションが印象的だったが、これはその3人による演奏(ベースは曲によってトニー・グレイ)。 まず1曲目、これはライヴで大ウケしたエネルギッシュなテクノ・ジャズ。ブルース・リーやジャッキー・チェンのカンフーをヒントに書いたというユニークなナンバーだ。デビュー作もそうだったが、この人の音楽にはジャズとロックとクラシック(それ以外にもなにやかな)が渾然一体となっていて、幻惑される。テクノ・ジャズからしっとりとしたムードのソロ・ピアノまで、とにかく多彩な音、そして才気煥発を絵に描いたような水際立った演奏が鮮やかだ。(市川正二)
初めて買ったCDで良かった 曲の完成度が本当に高い
★★★★★
自分でCDを買うのは初めてだったのですが、本当によかったですね
未だにが飽きが来ないですもの
曲のそれぞれに「色」と「空気」が丁寧に作られてるなという印象を受けました
234曲目はホントに大好きです
ピアノソロも無理が無く、そこも含め「曲」になっていると思いますね
それから一曲一曲にひとことコメントが付いてるんですがそれも素敵ですねぇ〜(笑)
上原ひろみの中でも今のところ一番好きなアルバムですね
--------------若干否定目に書いてみましょうかね↓--------------------
スタンダードなJazz的ではないですねコレは
「ピアノの魅力を引き出している」という感じではないんですよね
こういう感情を引き出しますよ っていう感じでもないのかな?
まあでもノリノリになれる曲多いですけど
一曲として纏めるということが念頭に置いてあるような感覚です
まあよく纏まっていますけどネ
「落ち着いた曲が好きでロックも聞かないし忙しい曲はそんなに好きじゃない」
というか「曲を聞いてノリノリになれない」
ヒトにはオススメ出来ないかもしれませんねぇ
---------------若干否定目終わり---------------------
このように書きましたが、ぶっちゃけ誰が聞いてもこれはいいんじゃないかなぁ(笑)
「素敵で綺麗な曲だなぁ」と、うっとりしたり、
「うおぉこんな音鳴らすのかよ!(笑)」と。ニヤニヤしたり
「あぁ〜ホントにこの曲大好きだぁ・・・」と泣いたり
(※誇張が多く含まれます実際こんな事言ってませんよ)
ですが僕は実際にこのアルバム聴いて「泣き」「笑い」「ニヤけ」ました(笑)
このレビュー見て「何がしたいんだこいつ・・・」
と思ったらこのCD買ってみてくださいな
そういうノリが分かることも一つ必要だと思うので〜(嘘かも)
(すいません最後の方集中力切れました)
最後に言いたいことは
買って確実に損は有りませんねこのCDは
以上厨二病♂でした
上原さんの曲全部好きです♪
★★★★★
最初のアルバムを聞いたときから衝撃でしたが、またプログレチックな曲調も今回はあったりと・・びっくりしっぱなしです。毎回毎回趣向が面白くまた、ツアー(東京Jazz・・etc)においても同じ曲なのかこれが・・・と思わせるほどの変わりっぷりで上原さんの曲は絶えず進化し続けている感じがします。もっと日本でもツアー回っていただけると飛んでいくのにな〜。
若き才能のきらめき
★★★★☆
「情熱大陸」で彼女の存在を知った。日本にも世界で羽ばたくこんな凄い才能を持った女性が出たことに驚かされると同時に、コンサートの途中で点滴を打ちながら頑張る姿を見て、この子の根性は半端じゃないなと感じた。アーティストもアスリートもいまや若い世界を相手に物怖じしない世代が出てきてジャパン、ジャパニーズそのものをブランド化するパワーを見せている。上原ひろみの場合も、ジャンルにこだわることなくテクノ・ジャズからクラッシック、日本の感性を伝えるメロディまで自然体でこなす。そのワイドレンジな多面性にはやや戸惑いを覚える人も多いことだろうが、そのこと自体が古い単線的進化論を否定する新しさなのであろう。アーマッド・ジャマルが電話で1分間、デモテープを聴いただけで惚れ込んだ才能は、僕にはジャマルのコンピングを彷彿とさせる共通点も感じたのだが・・・。いずれにしても今後が楽しみな逸材であることは確かだ。
ピアノは最高
★★★☆☆
デビューアルバムは、若さゆえか力みすぎていて、騒々しさを感じるほどだったが、このアルバムは急速に大人になった感じ。ピアノ曲はどれも素晴らしいし、あらためてテクニックの価値を認識させられる。しかし、1曲目のような電子楽器(シンセサイザー?)を使った曲については、私は好きになれません。タイトル曲の最後に唐突に入る電子音も。上原ひろみにはピアノを弾いてほしい。もちろん、音楽は嗜好品なので逆の意見の方もいらっしゃるでしょう。でも、音も曲も魅力を感じない。良いアルバムですが、まだまだ満点にはしたくない、もっと進化して欲しいので★は三つです。なお、Green Tea Farmに「茶摘み」のメロディが入っていて、クスッと笑いました。
とりあえず最後まで聴き通すべし。
★★★★★
Nord Lead の独特な音から幕をあける2nd ALBUM。
上原ひろみさんは人を驚かせるのが好きな人だな。と思う。w
ひろみさん本人も「ジャンルにこだわりはない。」と明言しているがこのCDを聴くほとんどの人は
JAZZという切り口で購入して聴くことになるハズ。今となってはファンにはおなじみのT1
「Kung-Fu World Champion」。重厚なノードの音から始まるこの曲にはやはり驚かされる。
しかしT1に驚かされて(もしくは好みではなくて)先に進むのをやめるなどという
選択をした人は大変もったいない思いをする事になる。
「Kung-Fu World Champion」以降の曲達はT6まで非常に繊細で歌心のある曲が続く。
T4「Brain」の導入と最後ではNordが使われているがその音は曲の世界観を見事に描き出しているし
本編のシリアスかつ壮大なイメージは後のSpiralを連想させる素晴らしい曲。
また、その後のライブでもたびたび演奏される事になるピアノソロの名曲Green Tea Farm が
収録されているのもこのアルバム。優しく暖かな光がさしてくるように歌うピアノ。
でKeytalkの粘っこい Nord Lead にもう一驚き。w
全体的なバランス感覚はさすがだなぁと。
兎にも角にも全編通して聴いてみないと始まらない。いい意味で前作「Another Mind」の
イメージを残しつつ上原ひろみさんの新たな側面を見せてくれる第2作目。