猿害対策の最新(?)集大成!
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「うわあ、面白い!痛快!」大学の頃、山のサルを追っかけていた私の正直な気持ちです。研究と猿害対策の狭間で苦しんでいた先輩方の顔を思い出します。愛するサルと別れて幾余年、ニュースで猿害の話を聞く度に、現場を離れた未熟者に何が言えるだろうと、内心忸怩たる思いでいました。この本を読んでやっと、かゆいところに手が届いた感じがします。ロッキー国立公園のクマ対策に重なるところもあると思うのですが、いかがでしょう。農業関係者の努力に頭が下がります。願わくばこの調子で、人とサルや他の生き物との距離が適正なものにおさまりますように。帰っていく山が豊かになりますように。サルは本来、一番日本人に近い、実に愛すべき可愛いやつらなのですから。