古英語というとまずその語形変化の繁雑さが思い浮かぶ人がほとんどでしょう。ある古英語入門書はその点を簡単に扱いすぎていたり、またある入門書は詳細すぎたりとなかなか理想的なものがありませんでした。この本はそこを系統立てて分かりやすく説明されています。また古英詩の韻律や構造を扱った章も有益です。注釈の付いた参考文献とGlossaryも素晴らしい。じっくり読んでいけば古英語が怖くなくなる本です。