盲目のストリート・ミュージシャンとしてアメリカのビート世代にも強い影響を与えたといわれる
「路上のミニマリスト」ムーンドッグ。
1949〜1995年までの音源、特に50年代の録音を中心に
集めたアンソロジー。自主制作盤のシングルを含むコンピで中にはＮＹでの路上ライブだったり完全自家製の超チープなパーカーションの乱れ打ちだったり三味線もありテープ音源もあり。
ストリングスなどを使ったジャジーかつ交響楽的な音楽で、
現代音楽のリスナーやサン・ラ好きならきっとハマると思います。まだロックやジャズだったりがスタイルとして発展途上だった40〜50年代に
既にテクノ以降のビート感覚の音楽をやってしまってた
ムーンドッグ御大。恐るべき先鋭性としかイイようがありません！
言葉では形容しがたい豊饒で聴くものを刺激するミニマルワールド！

最も優れた仕事であるシングルをまとめたＣＤ。
これまで出ていたどのＣＤよりも、お薦め。
この盲目のストリートミュージシャンの神髄がわかる。
ぼくが入手したころよりも、
ずいぶん値段も安くなったので、手に入るうちにどうぞ。
収録曲は、ミニマルなマーチのようなものや
ミニマルなジャズっぽい曲、ミニマルな聖歌みたいなのなど、
バラエティに富んでいる。って全部ミニマルやけど。
まるでbasic channelのようなミニマル・テクノな曲もあるぞ。
オネスト・ジョンズのいい仕事の一つ。