これからたぶん来るであろう「年収３００万円時代」の家づくりの方法と、
今後、工務店が生き残るために取り組むべき課題を分かりやすく解説しています。

年収の２．５倍までの金額で住宅を供給する方法や、
工務店経営に必要なCMなどの専門的知識と経営的な知識が具体的に示されています。

特に興味深いのは、国の住宅政策が価格の高止まりをバックアップしているという
記述です。住宅の購入を考えている人にも日本の住宅産業の構造が分かる良書と
いえるでしょう。

人間の生活に欠かせない「衣・食・住」。その中で欧米に比べて大きく遅れをとっている「住」。その理由と処方箋がこの本には明確に書いてあります。タイトルだけを見ると、工務店向きだと思われますが、新規事業を考えている経営者、日本国を本当に良くしたいと考えている公務員の皆さんに特にお勧めです。