なかなかです
★★★★☆
'87年にEMIから発売された、確か「抱きしめたい」ってトリビュートアルバムが良かったのでCDにならないかなと思っていたら、本家?のリマスター盤に併せるようにこのCDが出たので早速聴いてみた。まず1曲目の布袋による「BACK・IN・THE・USSR」が非常に良い。様々なミュージシャン達が各々、自分なりの解釈でビートルズを表現しているわけだが、この「USSR」は将に「HOTEI」流というか「ギタリズムバージョン」といった感じで、そのスピード感がたまらなく格好いい。アルフィーの「TICKET TO RIDE」はいろんなリフやメロディーがちりばめられていてアイディア物というか「本当にビートルズが好きなんだな」と感じさせられる。そして中でも、吉井和也による「HELP」が予想以上に(失礼)良かった。かつてジョン自身も「HELPはスローバージョンとしてリメイクしたい」という趣旨の発言をしていたが、そうするとこんな感じになっていたのかな?と思わせる出来で、改めて原曲の良さを認識させられたアレンジで何より吉井のボーカルが群を抜いて良かった。その他の作品は・・・ま、聴く人それぞれの好みだろう。たまには違った味付けのビートルズもいいもんだと思わせてくれるアルバムだ。先の「抱きしめたい」もCD化を願っている今日この頃だ。