秋風のバラード
★★★★☆
第1曲目、Something Better to Do(邦題「秋風のバラード」)からして、
ほんわかしたのんびりムード漂う曲で、
この曲のイメージがアルバム全体のイメージと言った感じです。
内容的には失恋の曲なのですが、乙女チックな歌いっぷりと
レフレイン部の穏やかなハーモニーが心を和ませます。
サビ部のコーラスが印象的なSlow Down Jacksonは
元気の出る前向きな曲調で、それだけでも嬉しいですが、
犬と走っている躍動感もとっても魅力的な曲です。
オリビアの低音の魅力を最大限発揮させるHe's My Rockも
カントリータッチで、とても元気のでる曲です。
しっとりした雰囲気の曲は3つで、
Sail into Tomorrowはじっくり聞かせてジーンとさせる曲ですし、
Clearly Loveは、2分余りの短い時間の中でドラマティックな展開を見せる
オリビア全作品の中でも指折りの名曲です。
恋愛事ではないけれど、He Ain't Heavy...He's My Brotherは
オリビア節炸裂の気合いの入った曲ですが、
曲の終わりのオリビアの声が、これまたmellow!嗚呼...。
シングルカットされたLet It Shineも女性らしさを全面にだしたかわいい曲だし、
Summertime Bluesは、他のオリビアのアルバムにはない面白さのある曲です。
強いインパクトを求めるより、穏やかな優しさを与えてもらえるアルバムです。
オリビアの最高傑作!
★★★★★
アルバム全体を透明感が見事なまでに支配しています。
かと言って決して単調にならず、バラエティーに富んでいながら全く散漫な感じの無い、正に「クリアリー ラブ」のコンセプトで統一された素晴らしい作品です。
楽曲の質も非常に高く、他の名作アルバム、代表作品を前にしても、最も爽やかで癒される、最高傑作だと思います。
なつかしさでいっぱい
★★★★★
発売されてからもう30年たってるんですね。
私が中学生のときにLPを買ったのですが、毎晩寝床で聞いていたのを
思いださせます。特に好きなのは3曲目の”スローダウンジャクソン”
です。この曲を聴くと何故か草原にあらわれた虹を思い出してしまいます。最後の”兄弟の誓い”も感動的で良いです。
初めて買った
★★★★☆
30年前、まだレコード盤だった時代、初めて買ったアルバムがこれ。「そよ風の誘惑」の大ヒットで、日本でもメジャーになった直後の作品集。
お気に入りは5曲目の「夢の彼方へ」で、毎晩就寝前のBGMにしていました。美しい乙女が祈りを捧げている空翔る帆船が、降るような星空へ向かって旅立つ情景が瞼に浮かび、そしていつの間にか眠りに落ちてしまいます。
アルバムとしての完成度・評価は「水の中の妖精」の方が高いと思うので評価は4星ですが、この美しい曲は「クリアリー・ラブ」でしか聴けません。ちなみに、最後の曲「兄弟の誓い」もお奨めです。
透明感あふれる小品集です。
★★★★★
とにかく透明感溢れる、小品集といった印象です。カントリー調の曲も前作よりさらにアレンジが洗練されて、アルバム全体としての統一感が心地良いです。1曲目「秋風のバラード」(全米13位のヒット)でのつぶやくようなボーカルを耳にしたらもう引き込まれてしまいます。7曲目の「クリアリーラブ」は2分程度の小品ですが、実にドラマッチックに歌い上げていてちょと感動ものです。他に⑧(同30位)がヒットしています。
まだ聴いたことのない人はジャケットを眺めて気に入ったら是非、聴いてみて欲しいです。きっとイメージどおりの作品集だと思います。
デジタルリマスター盤で、86年にMCAから発売されてたものより格段にいい音です。