中東を学ぶのに最適な入門教材
★★★★★
自身もユダヤ人のアダム・サンドラーは、自分の民族アイデンティティーをネタに映画やお笑いに取り組んでいます。
この作品も例外でなく、際どい描写にユダヤ対アラブの構図を上手く取り入れたエピソードがテンポよく展開するため、つい引き込まれてしまいます。
しかし軽薄にさえ思えるシーンの数々には、ユダヤ人とアラブ人の言動パターンがしっかり描き込まれているため、生半可な中東関連の文章よりも段違いに迫力があります。
舞台がニューヨークに移ってからは登場民族が増えますが、自分の希望を決してあきらめないゾーハンは更に粘り腰で、難関山積みなれど最後はメデタシメデタシ。
猫で蹴鞠とロッキーのパロディには爆笑でした。