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戦国の山城をゆく ―信長や秀吉に滅ぼされた世界 (集英社新書)

価格: ¥1
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
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司馬遼を気取らなければ良かったのに ★★★☆☆
企画は良いと思います。普通の観光ではなかなか行けない山城を訪ねる旅。ほとんどが京都(著者の仕事場がある)からの日帰り行程。近畿版小さな旅か。スケール小さいですが、これが中世人の世界の大きさだったかも、と実感します。

内容は面白いのに読んでてどうも面白くない。文章がクサいんです。あの大家を意識してるのか、大仰な表現が目につく。「琵琶湖が満々たる水をたたえて横たわって」いたり、「雄大なパノラマはまるで一幅の絵のよう」だったり、「枚挙にいとまがな」かったり、なんだか紋切り型でシラける文章なんだよな。小説家にしては迂闊な文体だと思う。
年寄りの作家なのかと思って略歴見れば、なんだまだ50前じゃん。老け込むにはまだ早いよ。道なき山道を分け入って、体と時間を使って書いた貴重な本なんだから、大家を気取る必要なんかなかったのに。フットワークと発想の柔らかさが損なわれているようで、すごく残念な☆2つ減。

ガイドブック+歴史小説を書く取材旅行+歴史史観 ★★★☆☆
歴史史観がはっきりでて、ありがたかった。織田信長を海民大名として捉える視点は、私の信長理解を数歩促進させた。火薬についてだが、テレビ番組「時空警察」でもプロットの骨格をなしていた。信長の遺体が消えた理由は、信長みずからが火薬庫に火をつけて、爆発させたものとしていた。また、番組は、信長とキリシタン大名の関係を新しい視点でとりあげていた。放映の直後だったので、安部氏の火薬への推察はまことにわかりやすく、興味深かった。そのほか、個人的には、明智光秀の母の丹波八上城の話がおもしろかった。光秀の母は殺されてはいないという推察はじつに説得力があった。そのため、光秀の信長への単純な怨恨説は、私においては、完全に消えた。最後に、この本は、敗者の城を訪ねる旅なので、私には、たのしくなかった。信長、秀吉の戦が陰惨を極める割に、敗者への同情はなぜかわかない。読了後、どの城も訪ねてみたいと思わないのである。思わせなかったというのが、減点の理由で、☆3つの評価となった。
ちょっと期待したものと違った ★★★☆☆
年とってきたものにとって山城を見に行くのはつらい。
当然山の上にあって登ぼるのがつらい上に、今となっては街の中心にある
ことはなく(岐阜城は例外)あえてそこまで行かないとついでには
見れないということがある。
そういう訳でこの本を読んで行った気になった上に勉強しようと思った
のだが、前者はともかく後者については期待点まで行かなかった。

他の方も書いておられたが、もう少し当時の城の様子がわかるともっとうれしかった。
なにしろ残っている日本の城はどんなにがんばっても戦国末期くらいからで
山城は見たくとも見れないのだから。
(岐阜城は例外だが、あれも当時を思い起こさせるものではない)
それにしても延暦寺は城か?

畿内地方に焦点を当てた中世山城紀行 ★★★★☆
 戦国時代後期、豊職政権によって滅ぼされた六角氏、朝倉氏、比叡山、紀州根来一揆、雑賀一揆等の中世の地方権力が依拠した山城跡を旅する紀行文集。朝倉攻めの理由のひとつに海外との交易ルートとその利権をめぐる争いのあったこと、雑賀衆や根来衆が一地方の国人勢力であったにもかかわらず大きな戦闘能力を有していたのは鉄砲・火薬などの買い入れも含めた海路の交易ルートを保有していたこと等の指摘は興味深い。また、信長自身は決して尾張の弱小大名ではなく豊かな貿易港を支配下におさめ、その経済的な総合力の必然として桶狭間の勝利があるとの見解も肯けます。(昔から桶狭間の戦いが「奇略を用い、小よく大を制する」という典型的な事例として語られてきたことは常々疑問に思ってました。少なくとも当時の尾張国は経済力の点で豊かな濃尾平野と貿易港を抱えており、石高の点でも駿河・遠江・三河をあわせたものと大差はなかったと言われています。両者とも齋藤氏や武田氏、北条氏などの後方の押さえとするため、総動員できるわけではないけれども荷駄隊などの非戦闘力を除くとすると、せいぜい今川方1万5千人対織田方1万人ぐらいの格差であったはずであり「信長公記」の十数倍の格差の兵力というのは、この件に関してのみ作為的であり非常に疑わしいと指摘する人もいます。)以上の点で星5つ、戦国山城ファンとしてはもう少し詳しく山城の縄張りの様子を伝えて欲しいという気持ちからマイナス星一つという贅沢な要望。(ま、自分で見に行けばいいんだけど...出かける暇と金がないから本を読んでるってことですが...)
まあまあ ★★★★☆
山城のあちこちに行って紹介。
「海運・水運系武将の信長が、山城を滅ぼしていった」という指摘は面白い.