おしゃれで素敵な演奏
★★★★☆
アンセルメ指揮スイス・ロマンド管によるドリーブのバレエ音楽「コッペリア」と
「シルヴィア」のハイライトをおさめたもので、1960年の録音です。
50年近く前の録音ですが音質面では十分満足のいくものであり、デッカ社の録音
技術の高さがよくわかります。また、演奏そのものも非常におしゃれですてきな
ものであり、アンセルメが今でも高く評価されているのもよくわかります。
コッペリアでは第1幕の冒頭のホルンが伸びやかで美しく、ワルツもチャーミング、
チャルダッシュも爽やかに快走しています。第2幕の曲はそれほど耳にする機会が
ありませんが、もっと演奏されてもいいような曲ばかりだと思います。
シルヴィアも堂々絢爛とした演奏です。4曲だけの収録ですが全曲のエッセンスが
凝縮されたような立派なものです。
収録曲は以下の通りです。
○コッペリア
第1幕:前奏曲、マズルカ、アンダンテ、チャルダッシュ
第2幕:情景の人形のワルツ、ジーグ、時の踊り、祭りの踊り、ギャロップ、
フィナーレ
○シルヴィア
前奏曲「狩りの女神」、間奏曲とゆるやかなワルツ、ピチカート、バッカスの行列