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地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇 (岩波文庫)

価格: ¥691
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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意外とよみやすい ★★★★☆
教科書に出て来た芥川竜之介。顔がかっこいいよね。
羅生門は当時理解出来なかったので、難しいイメージがあった。
ところがぎっちょん読んでみると、意外と難しくない。
おすすめは、表題の「地獄変」「邪宗門」「藪の中」です。「邪宗門」は未完の作品でクライマックスのこれからっていところで終わっちまいます。「おい!」ってツッコミを入れたくなりますが、非常におもしろいです。因みに邪宗とはキリスト教のことらしいです。
芥川は、これらの作品で、古代の物語を大正時代に蘇らせたのだった。
ところで、音読してみるとわかるけど、確かに芥川の文章は完璧かもしれない。
藪の中 ★★★★☆
著名作「藪の中」は、極めて斬新。
藪の中で起きた殺人事件の証言を聞き取り書き風に並べ立て、
それらがものの見事に矛盾する様子が描かれている。
ちょうどミステリー小説のテイストだが、ミステリーと異なるのは、
矛盾や謎を解きあかす小説ではなく、それらを楽しむ小説であること。
事の真相は永遠に分かりそうもないが、しかし程よい余韻は引いてくれる。
実験作的な意味合いが強いかも知れない。

他、芥川の王朝物取りそろえ。
芥川の小説では王朝物がやはり一番いい。
1つ1つの話はそんなに長くないので、空いた時間などにチビチビ読むにはいい本だと思う。
強く生きたかったんでしょうね。 ★★★★☆
「王朝物」後期作品集です。
11篇の短い物語の中の、様々な人物を通して、今も昔も変わらない、浅ましく愚かで、それでいて一途な人間の性(さが)が見え隠れします。時に残虐に、時にユーモラスに、時にもの悲しく、芥川は娑婆で思い苦しむ人間の物語を紡ぎ語ります。

一途な信仰のすえ、死んだのちに口に白い蓮華を咲かせた五位の入道(「往生絵巻」)、陰謀により最愛の娘を目の前で焼かれ、それでもなお、屏風絵を完成させた良秀(「地獄変」)、好色の平中のあらゆるアプローチに残酷に拒否し続ける侍従(「好色」)・・・・。

何かを信じ続ける心、凛とした信念を持ち続けようとする心、これこそ芥川の求めてやまないあこがれだったのかもしれません。