7作目となるオリジナル・アルバムだ。世界のヒップホップ・シーンのほか、レゲエ界から大物のスライ&ロビー、沖縄出身の新人ボーカリストのアンジェリーナなど、様々なアーティストが参加。ヒップホップの手法を核にしながら、テクノも、ブルースも、あらゆるジャンルを超越し、深い内面と向き合うことで生み出される、ストイックで緩やかさと激しさをもつ独自の音の世界。

～マイルスデイビスがエレクトリックな方向にいったのと同じ感じがしました。
絶大な支持を得ているにもかかわらずそれを顧みず、新しいフィールドに出る開拓者。
エレクトリックマイルスが最初受け入れられなかったのと同じでこのアルバムも
最初は違和感がありましたが今はヘビーローテーション。
～～
ゲストのいいところをうまく引き出しつつもクラッシュの世界はどんどん
進化、深化していっている。
音は今までのアルバムの中で一番刺激的。～

１曲目のイントロ、あのスネアの乱れ撃ち、ひたすらドープ。これで確信したクラッシュの格段のレベルの違いを。今作は今までのクラッシュとは１８０度といっていいほど音楽的に変わった。賛否両論あると思うが俺はこういうクラッシュも好きだ。特にエレクトロニカを聴いてるリスナーは一番しっくりきたんではないだろうか。参加アーティストも個性派ぞろいでHIPHOPからだとOPUS、インデン、APC、アンチコン。特にインデンなんか知ってる奴の方が少ないぐらい知名度が低いはずなのにこのメンバーの中でもひときは目立っている。トラックはコンピュータの導入でエレクトロニックになっていて個人的にはツボだ。とにかくクオリティが高い一枚となった。これだけ長い間シーンにいていつも完成度の高い作品を出しつづけるのは並大抵のことじゃない。そんなクラッシュは単純に尊敬できる。あとBOSSとまた一緒に仕事してほしい。

「深層」~“THE MESSAGE AT THE DEPTH”~。
正直よく分からん。
分かる人には分かるのかね？
とにかく一回聴いた程度で理解できる音楽ではなさそうです。
★★の評価は一般の音楽ファンの聴き始めの評価として理解しておくんなまし。

今までのアルバムは渋系の大人なアブストラクト、HIPHOPを打ち出していたクラッシュが、今作品では、そのクラッシュという今までの型枠をうち破った痛快な仕上がりになっている。アルバム収録曲のブラックホールのビートがからみあう様はまるでクラッシュのＤＪライブを聴いているようだ。彼の真価である生ＤＪをうまく真空パックしたようなこのアルバムはきっと彼のこれからの作品群の中で節目となる一作となるだろう。実験的であり、革新的で、進化を恐れない数少ない本物のアーティストＤＪＫＲＵＳＨ、正に今作品でクラッシュ！！