貴重な一冊
★★★★★
当時の社会情勢とか偏見のようなものに負けず、監督たちが工夫を凝らして映画作りをしていたのだなということがよくわかった。
とにかく監督のインタビューが面白い!!
今では普通の映画でも有名になっている森田芳光監督や金子修介監督、滝田洋二郎監督もロマンポルノを撮っていたとは、ちょっとびっくりした。
AVと違って、女優や男優はそのシチュエーションを演じているわけだが、どのようにして撮るのだろう?と思われるようなシーンにも当時のスタッフや監督の執念があったのだなと、何だか感慨深いものがあった。
ロマンポルノに興味がある人にはとても面白い本だと思う。
また当時のポスターがカラーでついていて、70年代のポスターは露出度なんかは高くないのだけれど、想像をかきたてられるというか、いまどきのどぎついものよりもいい感じがした。
当時の感じが出ていて、なんとなく懐かしさを感じさせるような気もした。
ちなみに私は女性なので、ほとんどロマンポルノは見たことがないのだけれど、これからちょっと見てみたいな・・・と思ったものも数本あったから、とりあえず内容を確認したいという人にもオススメ。