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暴力はいけないことだと誰もがいうけれど (14歳の世渡り術)

価格: ¥1,260
カテゴリ: 単行本
ブランド: 河出書房新社
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暴力は善くも悪くもない!? ★★★★★

いきなり余談、
「暴力はいけない」という立場の教師に暴力を振るわれていたという
著者の体験にはたいへん共感した…
この世代は当たり前のように体罰があった…

著者の世代からさらに約8年ほど遡った学年からは、
引きこもりや不登校が増えているとも聴いているし、
これらの事象は当時の学校や教師に責任の一端があると常々思っている。

私たちの存在は暴力のうえになりたっている…
そうした中で「悪いもの」、「善いもの(あるいは仕方のないもの)」
と、判断しながら生きており、
「いかなる場合でも暴力はよくない」と前提をおいてしまうと
目の前で起こっている暴力に対して何もできない(暴力追認の「ヘタレ…」)
つまり、『自分の身も守れない』ことになってしまう…
、ということだ。

『道徳とは時と場合によって左右される相対的なものにすぎない』

『国家は暴力の上になりたっている!?』
国家がなければ国家ができてしまう…
例え国家がなくなったとしても暴力から解放されるわけではない…
成程。

14歳の世渡り術ということだが、大人が読んでも充分深い…
是非!
考えたことがなかった ★★★★★
 かなりショッキングな内容でした。結論としては、国家は暴力であり「道徳では暴力に対処できない」という意見が述べられています。

 なぜ人を殺してはいけないのかという問いから始まり、死刑について考えさせられ、暴力はいけないと教える教師が暴力または強制力を持っているなどという矛盾を徐々に説明していきます。個人的にはかなり丁寧に理論を説明してくれていると思うのですが読者によっては冗長で優柔不断な印象をうけるかもしれません。

 本書の中で道徳と暴力、暴力と道徳が何度も何度も繰り返しでてきてカントなどの哲学も出てくると言うややこしさ。それでいて内容的には頭がこんがらがることなく読み進めることができました。難しい議題を大変わかりやすく説明してくれていると感心します。

 国家の始まりや国家の役割、国家の実態が暴力であること、国家とヤクザが紙一重なことなどなど今まで考えたこともなかったことが説明されており大変世界観の変わる書籍でした。「暴力に対処するにはより大きな暴力しかない」という本書の意見に明確に反論できない自分がもどかしくもありますが世界の歴史やアメリカ中心の現代を考えれば確かにそのとおりかもしれないとも思えます。うまく説明できませんがたくさんの方々に読んでいただき是非感想をお聞きしたいと思える良い議題だと思います。
大変深いー! ★★★★★
この本に私は、中学生・高校生の時に出会っていたら良かったなと思いました。

本の内容は、大人の世界の矛盾・世の中の矛盾を簡潔に述べています!

私は、「刀を差す事が本来の自立」こと辺りの内容に大変感激しました。

今の世の中、国に、親に、学校に、徹底的に管理され、戦う事を排除し、戦う事はいけない事と道徳観に縛られ、自立の心を育めずお人好しな自分に気がつけました。
あまりにもお人好しな自分だから人間関係で怖がったり、すぐに脅えたりする事に気がつけました。

結局、私達の生活は暴力からは切り離せない事、そこに尽きる!

結局、暴力と権利は密接なもの!

世の中を見る目が一気に変わる作品でした。