軍人としての誇り
★★★★★
戦記物をはあまり読んだ事が無いのですが、単に正確に出来事を記述するだけでにとどまらず、
当事者らの戦争時における精神的内容を読むことができます。
単に戦争の悲劇を強調することなく、軍人としての国家への責任、また人間として果たすべき倫理
その矛盾の中での葛藤を、淡々とした表現で記述されています。
豊富な資料調査、および当時の敵対者であった人々との対話に裏付けられた、多面的な見方は戦争を正確に記述していると思います。
当時のナチズムに同調していないにも関わらず、不屈の闘志、誇り高き軍人として戦い抜いた著者および Uボート乗組員たちの
物語は感動に値します。