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スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943 (朝日文庫)

価格: ¥1,080
カテゴリ: 文庫
ブランド: 朝日新聞社
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深く鋭い人間描写は、もはや「戦記」を超えている。 ★★★★★
 歴史に「If」は禁物というが、スターリングラードで勝利することはできないまでも、第6軍壊滅は回避することができただろう。もし、ヒトラーがスターリンの名前を冠した都市の占領に執着せず、戦略的価値ある目標を選択していたら・・・。もし、ドイツ参謀本部がヒトラーの命令に盲従せず、現地司令部の判断を優先・支持するよう彼に求めていたら・・・。参謀出身で、調整官僚型のパウルスが第6軍司令官に任命されていなかったら・・・。ゲーリングが、スターリングラードへの補給物資空輸が可能とヒトラーに安請合いしなかったら・・・。包囲された直後、パウルスが総統命令を無視してでも、第6軍の総力を挙げて南への脱出を図っていれば・・・。おそらく、歴史は別の方向に転回していたに違いない。何がそれを不可能としてしまったのか、ご興味ある方はぜひ本書を読まれることをお薦めする。

 著者は英国陸軍機甲部隊出身であり、その軍事知識を駆使して書かれた本書は、凡百の戦記とは一線を画す。巻末「解説」の一文が、本書の魅力を如実に物語っているので引用したい。『・・・本書は、部隊の動きや死傷者を羅列するだけの無味乾燥な戦況分析に終わっていないし、また出典も定かではない逸話をまとめただけの戦記読み物にも堕していない。著者は膨大な資料や独ソの記録庫に眠る資料に丹念に目を通し、軍事の専門家としてその真贋を見極めて、疑いようのない証拠として読者にそれを提示する。まるで練達の弁護士のように事実を効果的に積み重ねながら、スターリングラードの戦いの真の恐怖を浮かび上がらせていくのである。』(翻訳家・村上和久)
読み応えたっぷりの内容 ★★★★★
600ページの大容量だが、兵士の日記やコメントがふんだんに盛り込まれているので、ドキュメンタリー小説のように難なく読みこなせた。
ただ解説用の挿絵などが少なく感じたので、ネットで調べながら知識を深めていった。
圧倒される記述 ★★★★★
ハードカバーの単行本なら4〜5千円ほど出しても惜しくはないこの本を、文庫で手軽に読めることは非常にありがたい。
日本ではメジャーなようでいて、スターリングラードの攻防戦を詳細に解説した本は、非常に希少だ。

ただ、初めて独ソ戦史を手に取ろうという人には、やや記述が重たいかもしれない。
これは、実際のところ1941年のバルバロッサ作戦の経過から記述がスタートしていることもあり、純粋に「スターリングラード」の戦いに特化した文章ではないためである。
だが、これは不可避なことである。この書籍は、スターリングラードで壊滅した「第6軍」が主人公である。
第6軍がなぜ、スターリングラードを目指し、占領せねばならなかったのか、そこに至るドイツ軍の軍事活動の失敗を、理解するためには、独ソ戦の最初から筆を起こさなければならなかったということであろう。

中身の記述には圧倒させられる。それは戦闘行動のみならず、膨大な情報量が仕込まれているためだ。
後方地域におけるSSの特別行動部隊の蛮行、国防軍自体の蛮行、ロシアで動員されたロシア人補助兵達の存在と活動、スターリングラードで捕虜となったドイツ将兵のその後の運命…多くの戦史本で見過ごされがちな(あるいはサラッとした記述で終わってる)これらの点にも、相当量の紙幅を割いているうえ、一連の独ソ両軍の軍事行動に関しても、事実に加えて分析的な記述が多数記されている。
分析的な記述において、特に注目すべきは、ドイツの将軍達に対する批判が、歯に衣着せず、ドイツ側の視点で独ソ戦史をこれまで読み解いてきた人々には新鮮であろう。
無論、前線における将兵達の活動についても多くの逸話が述べられ、激しい市街戦と、包囲された後の第6軍のひっ迫した状況に関しては、類例がないほど充実している。
ソ連崩壊後の新資料を使うだけでなく、もはや数少なくなっているだろう関係者へのインタビューも着実に反映され、著者の仕事の質の高さには脱帽ものである。

巨大な戦争を、スターリングラードの攻防を焦点として、上層部から前線の一将兵の視点まで網羅して見せてくれるという点で、金字塔的な著作と言えるのではないだろうか。
起こるべくして起こる運命の攻防戦 ★★★★★
スターリングラード攻防戦と言えば、凄惨な市街戦や独ソ首脳のエゴによる戦い、
あるいは、ソ連軍の狂気のような兵士の使い方、独第6軍の悲劇と言ったことが思い浮かぶだろう。
本書では、徐々にそこに行き着く要因を詳細な取材によって、
バルバロッサ作戦(ソ連侵攻)・ブラウ作戦(1942年夏季攻勢)から遡り、
追っている戦史書である。

独ソの将官・兵士や一般人など様々な証言で組み立てられ、
そこに著者なりの解釈も加わり読み応えのあるものとなっている。
興味深いのは、軍人として評価の高いマンシュタイン元帥についての記述で、
第6軍の悲劇を招いた張本人としても描いている。

スターリングラードは現在ヴォルゴグラードという地名になっているが、
歴史の証人としてこの地名が復活して欲しいものである。

グイグイ引き込まれる戦史ノンフィクション ★★★★☆
第二次世界大戦の転回点となった、スターリングラードの戦いを
克明に描いた本書。

真珠湾攻撃やミッドウェー会戦ならまだしも、最初は
スターリングラードの戦いなんてあまりイメージが湧かないと
思っていたけど、本書はとても読み易いノンフィクションに仕上がってて、
あまり戦史に詳しくない方が読んでも興味深い作品になっていると思います。

淡々とした語り口が逆に戦争の悲惨さを感じさせ、
文章にたくさん引用されている前線の兵士たちの手紙や証言といった
生の声がそれに一役買っています。

単なる戦史ものの枠を超え、戦争が本当に恐ろしいということ、
人が犯してきた愚行の数々など、歴史を振り返る上で色々
考えさせられる内容でした。