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誇り高き者たちへ (集英社文庫)

価格: ¥510
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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なぜ戦争は終わらないか、戦争を考える本。 ★★★★★
あくまで小説、かもしれない。
しかし、著者の足でつかんだ確かな情報と確かなセンスをもった分析眼をベースに書き上げられていると思われる。
そう、小説の中だけの話かもしれない。
しかし、「戦争」をじっくり考える啓蒙の書籍でもある。
「戦争反対」と謳うのはたやすい。

しかし、どれだけの人間が「戦争」、各地で起こる武力衝突の背景を知ってスローガンを掲げているだろう。

教育を受ける権利が補償され、ましてや国民のすべてが義務教育として教育を受けることのできる国に生まれている者だけが、この「戦争」「武力衝突」を無くせる。世界各地で起こっている武力闘争は、何も部族間の、国家間どうしのイデオロギーの違いによるものだけではない。戦争をするば儲けるやつがいる。得をするやつがいる。それが誰か。そして彼らがなぜ存在するか。それを見極める眼をもち、改善を加えていくことが教育ではないか。忘れてならないのは、私達が、国の代表を選ぶ権利を持ち合わせているということ。TVや新聞を通して世界各国の悲惨な状況を見て「かわいそうだ」と思うなら、賢く自分の代表を選び、賢く国を治め、国際政治をよく治める人を自分達の手で育てあげなければならない。

「戦争」の裏側を学ぶ必読書としてほしい。

★5つ! ノンストップストーリー! ★★★★★
落合信彦の作品は何冊か読んだが,その中でも一番のお気に入りはこの本。舞台はブリュッセル。国際政治と軍事、そして武器商人が複雑にからみあう、落合信彦らしさがたくさん出ている一冊。各キャラクターも一人一人’味’が出ていて、ストーリーも各国々の諜報機関の駆け引きを主にどんどん、読み進めます。特に、ストーリーがサダムフセインの、クルド人撲滅をたくらんでいることから、始まるので、まるで本当にあったような、感覚で読み進められる。