しかし、どれだけの人間が「戦争」、各地で起こる武力衝突の背景を知ってスローガンを掲げているだろう。
教育を受ける権利が補償され、ましてや国民のすべてが義務教育として教育を受けることのできる国に生まれている者だけが、この「戦争」「武力衝突」を無くせる。世界各地で起こっている武力闘争は、何も部族間の、国家間どうしのイデオロギーの違いによるものだけではない。戦争をするば儲けるやつがいる。得をするやつがいる。それが誰か。そして彼らがなぜ存在するか。それを見極める眼をもち、改善を加えていくことが教育ではないか。忘れてならないのは、私達が、国の代表を選ぶ権利を持ち合わせているということ。TVや新聞を通して世界各国の悲惨な状況を見て「かわいそうだ」と思うなら、賢く自分の代表を選び、賢く国を治め、国際政治をよく治める人を自分達の手で育てあげなければならない。
「戦争」の裏側を学ぶ必読書としてほしい。