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顔 FACE (徳間文庫)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 徳間書店
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人が組織をつくり、組織が人をつくる。。。 ★★★★☆
刑事モノの秀作です。

似顔絵婦警として、悩みつつ、少しずつ成長して行く平野瑞穂の生き様が何とも清々しいです。

著者の作品をもう一冊読んで見たいと思いました。
婦警に対するイメージが決定的に悪くなった。 ★★☆☆☆
こどもの頃に婦警のコスプレがしたいと思い立って、ついに婦警になった女性の話。
同じ登場人物と舞台背景による連作短編集である。一章ごとに異なる事件が取り扱われる。

運動は苦手、拳銃も苦手、
事件が起こるとしばしば感傷的になってぼんやりする主人公:平岡瑞穂の姿勢に愕然とした。
性格が公僕というよりポエマー(poetではなくてポエマー)なのだ。
これでは幾ら探偵眼が優れていようとも、アテにはならない。
小賢しい探偵ごっこの前にすべきことがあるのではないか?

正直、主人公は可愛い。だがその可愛らしさが完全に空回りしていて楽しくない。
ドジっ子が様になるのはメイドさんだけで充分だ。ドジっ子婦警は本当に洒落にならん。怖い。
半人前の婦警が成長していく話なら大いに結構なのだが、そういう成長録とも違うようである。
少なくとも私はこんな婦警の世話にはなりたくない。

婦警を含めた登場人物の多くが、形は違えど婦警を軽くみなしていて、
しかもその蔑視になんの救いも見られなかったのが非常に後味悪い。

フィクションとは言え、婦警のイメージが極端に悪くなった。
どうせ作り話なのだから"何かしら"善後策を講じてくれれば良かったのに。
男性が女性を主人公に書く難しさ。 ★★★☆☆
星は超辛口で3つとした。
やはり、横山秀夫ならではの緊張感が希薄であるのがその理由。


本書は、男性が女性を書くという難しさがよく出ていると思う。
横山秀夫をもってしてもいかんともしがたかったのだろう。
女性モノは、乃南アサや桐野夏生に任せて、
男の小説を書いてもらいたい。
ヒリヒリするようなやつを。
男性社会の中での女 ★★★★☆
男女雇用均等法など幻想にすぎない。
今でも男社会は存在するし、女性を多く登用しているという会社の実情も、管理職の女性と事務職の女性の格差社会だ。
警察は優秀な女性を広告塔として持ち上げても重用することは殆どない、旧態依然とした男社会である。警察という危険に身をさらし、常に緊張がともなう職場では仕方ないかもしれない。この中ではヒロインのみならず、そういった社会で静かにもがく女性の群像が描かれる。
この短編集のヒロイン瑞穂は信念を曲げ、上からの命令に従った事で心に異常をきたし、閑職においやられた若き巡査である。
有能ではあるが正義感が強すぎて周りに妥協できない。しかし、誰よりも仕事に対する誇りを持っている。警察という組織社会の中では上手く立ち回っていけないタイプであろう。
この小説を見ながら、女性が男社会で生きていく困難さ、そして様々な障害を目の当たりにした。
一つ一つの作品がコンパクトにまとまり完成度も高い。
作者が得意とするもっと骨太の警察小説のファンには物足りないかもしれないが、このように男社会で懸命に生きているヒロインの姿に元気付けられた、そんな一冊であった。
まあまあ面白い ★★★☆☆
めちゃくちゃ面白いというわけではありませんでしたが、まぁまぁ面白かったです。
よくある小説のような伏線ががばっちり謎解きにはまっているというのではなく、伏線かなと思わせたものが実は関係ないことでただの失敗だったとか。人間は失敗して成長していくというようなことが書かれていたと思います。