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Wings at the Speed of Sound

価格: ¥1,221
カテゴリ: CD
ブランド: EMI Europe Generic
Amazon.co.jpで確認
   質問:ポール・マッカートニーが「Silly Love Songs(心のラヴ・ソング)」(原題は「バカげたラヴ・ソング」の意)を書いたのはいつ? 答え:1976年以降ずっと。 この有名なジョークを思い出させるのが本作『Wings At The Speed Of Sound』だ。リリース後にポールの大々的なアメリカ・ツアーが開始され、その話題性も手伝って長らくチャートのトップに留まっていたアルバムである。また、前述の「Silly Love Songs(心のラヴ・ソング)」に加え、「Let 'Em In(幸せのノック)」がシングル化されヒットした。後者は前者を上回る人気を得たが、刺激にとぼしいという点ではどちらも同じようなものだ。

   本作の出来は、好意的に見ても「まあまあ」という程度。『Band On The Run』(邦題『バンド・オン・ザ・ラン』)、『Venus and Mars』(邦題『ヴィーナス・アンド・マース』)と傑作が続いた後のアルバムだけに、肩透かしの感は強かった。ポール流の見事なロック・チューン「Beware My Love(愛の証し)」はうれしい驚きを与えてくれるが、アルバムの残りの部分を救うには至っていない。ポールは時々どうしようもなく甘ったるい感傷と砂糖菓子みたいなサウンドに溺れてしまうことがある。

   3つのボーナス・トラックは、概してアルバム本編の曲より出来がいいと言える。「Walking in the Park with Eloise」(ポールの父親の作)、「Bridge on the River Suite」という2つのインスト・ナンバーは、当初カントリー・ハムズ名義で発表された。この2曲でポールは、ナッシュヴィルの伝説的ミュージシャンであるチェット・アトキンス、フロイド・クレイマーとチームを組んでいる。「Sally G」は「Junior's Farm」のB面に収録されていたカントリー色の強い曲だ。(Jerry McCulley, Amazon.com)

自分の中では"名盤" ★★★★★
 どのレヴューを読んでも、このアルバムの評価は総じて低いですね。自分の尺度では、間違いなく"五つ星"なのですが…。
 シングル・ヒットした2曲を筆頭に、その他の楽曲にもキラリッと輝く作品が多く、曲の流れやバランス、どれをとっても完璧に近いクオリティがあると思っています。甘い作りのジャケット同様、『Band On The Run』などのような全力投球で作られた重厚長大なアルバムとは対極にある、つけ入る隙の多い、"緩いレコード"といった印象がありますが、それ故に、繰り返し聴ける、飽きの来ない"スルメ盤"でもあったような気がするのです。
 確かにマッカートニーのファンにとっては"物足りない1枚"かも知れませんが、1976年当時にリリースされた数多のアルバムの中では、ニュートラルに、頭一つ抜け出した1枚だと思うのですが…。
なんですか?この「商品の説明」? ★★★★★
商品を売る側の解説とは思えない「上から目線」の「この商品解説」?
レコード持っていて素晴らしい作品なのですが、これ読んで買う気が無くなりました。
しばしの急速 ★★★☆☆
二枚の大ヒット作の後だけにどうしても地味なイメージは払拭できません。
ウィングスというバンドとしてみると、一番民主的なアルバムです。各メンバーの自作曲、ボーカル曲があるのでバンドらしいといえばバンドらしいです。

やはりファンとしてはポールの曲が聞きたいのでどうしても評価が低くなってしまうのでしょう。しかし、このアルバム、メチャクチャ売れました。ウィングスの勢いはすごかったのですね。

大ヒットシングルもいいですが、お父さんとの覆面バンドの曲もいいです。
ソングライティングも絶好調、スタジオワーク文句のつけようががない ★★★☆☆
ウイングス全盛期の一枚。ソングライティングも絶好調、スタジオワーク文句のつけようががない。ある意味に頂点に達しているだろう。 但しジャケットはひどい。最低。
マッカートニーがもう少し自覚的であったら、燦然と輝く最高傑作になったかもしれない。
残念なことだ。悪平等主義というか、要するにこのころのマッカートニーはガキだったのだ。傲慢だったともいえるだろう。ほんとうにもったいない。
ファミリー・バンド的なニュアンスの色濃いアルバム ★★★★☆
ポール以外の4人がかなりフューチャーされた更に「バンドっぽい」作品だが、世間がウイングスに本当にそれを望んでいたかに関しては、疑問が残るところだ、完全主義指向とは矛盾するのだから。中でも、5曲で各メンバーがヴォーカル・ソロをとっているのには驚かされる。それでも‘心のラヴソング’‘幸せのノック'のヒットで、緻密な前作を凌ぐほどの成功を手にしているのだから、スゴイ。ある意味黄金時代を象徴する一枚なのではないか。