最終巻は読み応え十分
★★★★★
この第21巻は最終巻ですが、全巻の中でも、特に読み応えがあります。
取り上げられている工作上の工夫は、シンプルで、眼から鱗が落ちる様な内容です。
振り返ると、全21巻はそれぞれ、バラェティに富んでいました。
ナッちゃんは見事な工夫により、小回りのきく鉄工所として、親しまれてきました。
また、古代生物のリアルな模型を作ったり、サンバカーニバルに出場したりもしました。
しかし、ナッちゃんは、仕事は丁寧ですが、あまり営利を追求しません。
今巻では、資金繰りの問題から、阪本工作所に廃業の危機が訪れます。
さて、どうなる事やら、、、。
巻末には、読み切りの登山小品も収録されていますが、これも面白いです。
これまでの巻末作品では、登山の話が時々描かれますが、著者は登山がお好きなのでしょうか?
ナッちゃん程のアイディアの豊富な人は、企業などにおいても重宝されるはずです。
もし、製造業関連会社の研究開発部門に就職していれば、多くのヒット商品を生み出したかも知れません。
(噂が広まって、企業からスカウトを受けても、不思議ではありません)
しかし、父の意志を継いで、小規模の鉄工所を切り盛りする事が、ナッちゃんの信念でした。
これまで、お疲れ様。
これからも、頑張って下さい。