丸ごと表題作『烙淫学園』の学園監禁陵辱ドラマな8冊目。せっかく創った魅力的なキャラたちを活かすだけの長編構成力と物語性に欠けるのが難。作画とキャラデの魅力優先な凌辱系ファンの方へのお薦めです。
★★★★☆
★4の下ギリ。
丸ごと表題作長編『烙淫学園』な著者の8冊目(成コミ2冊目)。
長髪眼鏡な青年の物理教師『耕平』が第一の主役。
耕平と職場恋愛な関係にあったブラスバンド部顧問の音楽教師『真奈美』は物語が始まると同時に失踪。
校内を徘徊する謎のゴスロリ女性『瑠璃』が物語の鍵。
野望の虜な校長。
生贄として捧げられるのはBB部の生徒7名。
ロン毛爆乳な部長『薫』。
ロン毛巨乳な副部長『小百合』。
ツインテ貧乳な『真弓』。
ボブ巨乳の『知佐』。
ロン毛巨乳の『あゆみ』。
デコ出しショート巨乳の『忍』。
小百合の弟なマネージャー『克彦』も第二の主役。
以上7名が謂われのない言いがかりで監禁陵辱調教されてゆくドラマ。
成コミ1冊目『烙淫奇譚』から変わらず、シーンシーンでのエロは濃い口。
でもそのエロ絵を活かすためのキャラの心情描写がきっちり出来ているとは言い難いです。
設定自体も長編としてはかなり在り来たり上、せっかく創ったキーの瑠璃も活かし切れず。
人間関係は最低限出来ていても、ドラマ展開として活かすだけの構成能力が不足。
心情に伴う行動が漫画として表現できてません。
「連帯責任って十日もゴハンもお風呂もなくって〜」ってセリフも、汗の臭いも飢餓感も際だたないカットでは空しすぎ。
カバー内の後書き通り、実力不足を露呈してしまいましたが、多人数をターゲットとした凌辱ものはエロでもかなり難関なテーマなので、この経験を次回作に活かしてくださればと思います。
不幸をドラマティックに魅せられなかった構成力は難ですが、キャラの造り込みをもう少し頑張れば、そこから自ずとドラマも生じてくると思います。
さておき、キャラデの魅力もアップしてて、エロもしっかり踏み込んで描けているので、今後に期待。