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ファクター4―豊かさを2倍に、資源消費を半分に

価格: ¥2,730
カテゴリ: 単行本
ブランド: 省エネルギーセンター
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良書だが、年月が経ち… ★★★★★
ローマクラブのメンバーでもあった生物学ベースの環境学者、ワイツゼッカー教授による現行の生活における資源効率に対する啓発書。
グリーン・ニューディールが大きく取り上げられた2009年前半の目で読むと、うなづけるところが多く、大変勉強になる。
しかし、もう本書が出版されてからかなりの年月が経ってしまったこともあり、いくつかの部分は時代遅れな記述も見受けられる。
特に、アメリカにおける熱効率に配慮した不動産への投資のための機関として、ファニー・メイとフレディ・マックは大変良いものだとしているのは、少し読んでて苦笑してしまう。

また、時代遅れ云々ではない点でもう一つ。
豊かさの指標としてのGDPの不適切さを最後の部分で語っているが、その代替指標としてのISEW(Index of Sustainable Economic Wealfare)については、もう少し触れてくれてもよかったかなという印象を持った。

総括して言えば、まだまだ読まれる価値のある良書である。
自信を持ってお奨めしたい。
地球環境の危機を救え ★★★★★
ワイツゼッカーらは、この本の中で“ファクター4”、つまり「生活の豊かさを二倍に、資源消費を半分に」することを提案している。いや、ファクター4を今後50年以内に実現できなければ、我々人類の存続は不可能と警鐘を鳴らしている。20世紀型の大量生産、大量消費というパラダイムの中で、地球の環境容量は飽和状態に達し、人類の生存を危うくするような事態に陥りつつある現在、我々自身の価値観を根本的に改めることが求められている。これを推進するための一つの指標として、OECD等が提案している環境効率(エコ・エフィシェンシー)の概念が注目されているが、ファクター4の理念はまさにこれと共通する。つまり、環境への負荷をなるべく小さくすると同時に、我々の生活の質も高めようという考えである。20世紀の物質文明のもとでは、大量の資源やエネルギーを浪費する贅沢な暮らしほど豊かな生活と信じられてきた。しかし、「ファクター4」を読めばそれが大きな間違いであることに気づくだろう。環境への負荷を削減すると同時に、生活の質を向上させることは実現可能であり、「ファクター4」の中ではその事例を数多く紹介している。環境問題の専門家だけでなく、環境問題に興味のある多くの方々にぜひこの本をお薦めしたい。