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サバイバル!―人はズルなしで生きられるのか (ちくま新書)

価格: ¥798
カテゴリ: 新書
ブランド: 筑摩書房
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詭弁あるいは言い訳 ★☆☆☆☆
確か以前、サバイバル登山家という本を読んだ覚えがある。
登山も冒険も個人の自由だから趣味に関しては何も意見はない。
ただ、ここまで自己満足と言い訳に徹する本も珍しい。
自分の趣味や思想信念を言い訳がましく書き続ける筆者のサバイバルの
定義が未だに良く分からないのである。
サバイバル山行をご自身の都会生活にどのように応用なり実践しているのか興味あるところである。

副題の人はズルなしで生きられるのか?と言う問いにご自身では「それは出来ません」と答えているんでしょう。
サバイバル行としては大変おもしろい ★★★★★
日本海に面した青海から上高地まで、最低限の装備で沢登りをしながらサバイバルした記録。
テントやカセットコンロは持たず、登山道を避けた沢登り。
しかし、寝袋やライターは携行。
ちょっと中途半端、しかも著者のサバイバル哲学などが述べられているから、好き嫌いは分かれるだろう。
私は大変楽しく読ませていただいたので★5つ。
釣りをしながらのサバイバル行をわくわくしながら読みました。
要は本。評価はおもしろいか、おもしろくないかでいいとおもいます。
あまり真剣にサバイバルの定義を議論しても意味がないとおもいます。
良くも悪くも読む人次第 ★★★☆☆
この本は読む人によって評価が分かれるだろう。
要は、読者がこの本を読んで何を考えるかということである。登山は趣味の世界であり、登山が対象とする自然そのものにルールがあるわけではない。ルールはあくまで人間の社会的な意識の産物である。フリークライミングにおいて、クライミングシューズという人工物を使用することをフェアーではないと考える人は素足で登るだろう。クライミングにロープ、カラビナ、カム類を使うことを潔よしとしない人はフリーソロになる。フェアーという意味では、すべてグラウンドアップで、オンサイト、ナチュラルプロテクションを使用した初期のヨセミテでのクライミングがフェアーだが、それでもロープという人工物を使用していた。かつて、冬山登山でアイゼンを使用することがフェアーかどうかが相当議論された時代もある。クライミングシューズやアイゼンの使用が「フェアーかどうか」は、所詮、相対的、社会的、文化的な問題である。
植村直己が極地での冒険でテントや犬ぞりを使用したことが「フエアーかどうか」が問題になるのは、その冒険が社会的な行為だからである。現在では登山やクライミングは商業化され、フェアーかどうかは社会な価値観に規定される。フェアーかどうかは、それを必要とする社会的な行為について要求されるのであって、地球上に自分1人しかいなければ、フェアーかどうかは問題にならない。山に籠ったソローが、社会との関わりがなく、誰にも知られない行為であれば、それが「フェアーかどうか」は意味をなさない。「フェアー」という概念は、社会的な行為に関して優劣の価値判断を行うときに問題になるのであって、自己完結型の行為には必要ない。
本書で扱う登山はできるだけ人工的なものを排除しているが、それでも、完全に人工物と無縁ではない。このような登山についてフェアーかどうかという判断をすることに、それほど意味があるとは思えない。むしろ、「人間と自然の関係」に重要な意味があり、それを志向する点でこの種の登山の意義があるというべきだろう。人間の自然性は、老子、ルソー、ソローなどの思想の系譜に連なるが、これは登山に限った問題ではない。デンマークやドイツの「森の学校」や「生の学校」などがこの思想の系譜に属する。「フェアーかどうか」という観点からではなく、人間と自然のかかわり方というという観点から、できるだけ人工的なものを排除する形態の登山が意味を持つ。カナダなどには、最低限の緊急避難的な設備以外の人工物を排除したトレッキングルートがある。そこでは沢に橋がなく、時々、渡渉に失敗したトレッカーが死ぬが、すべて自己責任である。日本でも、道、橋、階段、山小屋などの人工物を排除し、あるがままの自然状態の登山ルートが、もっと重視されてよい。
酷評 ★☆☆☆☆
通常、゙山"関係の本には好意的な
「山と渓谷」誌が、書評でかなりの
゙酷評"していたので読んでみたが
「そりゃ酷評されるわ」と、納得。

ゴアテックスのスーツで身を固め、
カーボンファイバーのロッドを振り回す…
この著者が、なぜ「自然にフェア」って
言えるのか理解が出来ない。

何よりも腹が立ったのは
『エベレスト登頂の最高齢記録』の
゙偉業"を「金で買える登山」と、
゙切り捨てた"著者に聞きたい。

『あなたは、三浦さんが記録した
゙76歳"になった時に、同じ事が
出来るのか?』
フェアの意味 ★★☆☆☆
環境先進国において、
゙自然に対してフェアな登山"の
最も重要な基本原則は…

「とって良いのは写真だけ。
残して良いのは足跡だけ。」です。
(今は足跡すらNGの場合もアリ。)

…この゙基本原則"からは、
かけ離れたスタンスが本当に「フェア」で
「ズルなし」なのでしょうか…??

私は登山も好きだし、釣りや狩猟
を否定する気は全くありませんが
この著者の「フェア」の基準は、
あまりにも゙曖昧"過ぎで、
あまりにも゙不自然"でした。
又、「この登山スタイルこそが自然な
登山である。」と、言う感じの主張
にも、若干の「嫌悪」と「疑問」を
感じました。
本来、自然であるべき思想まで、
狭視野的な゙押し付け"になって
しまっては、正に「不自然」なのではないのでしょうか…。