この三つの権利が奪われている状態から、その人自身が自分のことを大切に思い、自分のことをかけがえのない存在として、自分らしく生きていこうとするプロセスのことをエンパワメントという。またそれは、私たち一人ひとりが誰でも潜在的にもっているパワーや個性を再び生き生きと息吹かせることであるとも言える。
この書は、筆者が長年アメリカで、仕事として人権や差別問題や子どもの虐待に関わってきた経験を通して語られている。子育てに悩む人のみならず、自らの人生を考える上において、多くの示唆を与えてくれる良書である。