ファーストトリオ、幻の五枚目
★★★★★
ラストトリオファンになったと言えど
それはファーストトリオ有っての事。
この盤を見つけて小躍りする方の気持ちが
良く判ります。音が多少悪くともそんな事は
どうでも良い位、マニアには堪らない一品です。
portrait in jazzの後のライブ、ビバップと
evansの繊細なインタープレイが聴ける好盤。
lafaroのベースが唸る唸る、圧倒的な力強さと
研ぎ澄まされた感性が紡ぎだすアドリブに
痺れます。司会者も、音の悪さも臨場感を
高めます。よくぞ残っていてくれました。
evansファンへの最高の贈り物。
ヴァンガードのライブ前、既に完成度が高かったトリオ
★★★★★
このCDを見つけたときは小躍りして喜んだものだ。
エヴァンスファンならご存知の通り、この伝説のトリオの音源は、
基本的にリバーサイド・レーベルに吹き込まれたものしか存在していない。
この貴重な音源は"Portrait in Jazz"から"Explorations"の間に録音されたものだが、
音質は最悪で、ラジオの電波から撮ったもののよう。
Autumn Leavesが3回も収録されていることから、このトリオの18番であったことがわかるし、
スタジオ録音やヴァンガードで聴けない"Our Delight"や"Speak Low"などが聴けることも興味深い。
4月30日の"Autumn Leaves"では、トリオは非常に実験的な演奏をしている。
この日のこの曲はラファロのためのバージョンと言ってもいいほどで、
テーマからソロ、そしてエヴァンスがかぶさるまでの間、彼の非常に奔放な演奏が楽しめる。
比較的ピアノの音が小さいこともあるが、エヴァンスのソロに入ってからのフォービートのグルーヴは凄いの一言!
ヴィレッジ・ヴァンガードのライブを前にして、
このトリオの完成度が非常に高かったことを示している、貴重な一枚だと思う。
空白の記録
★★★★★
ビル・エヴァンスのファース・トリオの録音したアルバムは、4枚ですね。
見つけましたよ。水声社『ビル・エヴァンス-ジャズピアニストの肖像』のp123に。貴重な音源、今では死語になっている「エァー・チェック」の海賊盤。
エァー・チェックにしては思ったほど音は悪くなく(モノラルLPを知っていたら、良いと言います。)、ライブなので現場の音と番組の司会者シド・トーリンの声も入り、当時のラジオを聴くようです。
よくぞ残してくれましたボリス・ローズさん、5枚目のアルバムですね。