円熟
★★★★★
スタジオに親しいファンを集めて、数日間かけてライブ録音したアルバムということで、その親しいファンが非常にうらやましい限りのすごい出来のアルバムです。今までいわゆるアメリカのロックの歴史を探求してきたかのような旅の成果などとたいそうなことは分かりませんが、なにせ演奏がバカうまいし、気持ちよいグルーブが満載です。リラックスした雰囲気とアドリブの緊張感、剛と柔、新と旧。楽曲も年相応というか、良く練られてるというかこなれてるというか、そんな中でもディスコ調!のものがあったり、ブルースもあればカントリーもあり、ロックンロールもあり、フォークもありで、何回聞いてもあきません。聞けば聞くほど新しい発見もある。もう熟練の域ですね。最高のアルバムです。
買うなら輸入盤を
★★★★☆
輸入盤より高い国内盤を一ヶ月も待って購入しましたが、
「Until The Freeze」がMP3のみの配信でがっかりです。
これから買われる方には輸入盤をお勧めします。
ロックファンの信頼を勝ち得る、底なしの傑作!
★★★★★
いやはや、7年ぶりの復活作だった前作「Warpaint」は単なるウォーミングアップだったのかねぇ?わずか1年ちょっとで届けられた実質2枚組の今作の、この充実ぶりはどうだろう。素晴らしかったデビュー1・2作目を彷彿とさせる、「キレ」も「コク」も備えた王道のロックンロールがズラリ。堪らんねぇ!
リヴォン・ヘルム所有のスタジオに、少数のファンを招いてのスタジオ・ライブというやり方が、リラックスした雰囲気と、適度な緊張感をもたらしたのか、醸し出すグルーブの濃密なこと! いつも通り、聴かなくたって、レビューが書けそうな(笑)、新機軸など何もない、むしろどこかで聴いたことのあるような曲ばかりなんだが、これって、それこそストーンズ・フェイシス・ZEPにフィートやザ・バンドといった、先達の遺産を自らの血肉に完全に消化・昇華させてこそ初めて出せる“味”なんだよね。黒カラスもデビュー20周年、ベテランらしい余裕と貫録の押し引きを見せたかと思うと、まだまだ若いと言わんばかりの、血気盛んな部分も見せつける絶妙のバンドアンサンブル。ほんとに今、絶好調なんだね。
前作ではゲスト扱いっぽかった、NMAのL・ディキンソンとリッチのツインギターも、今作ではすかっりこなれてきており、バンドの一体感がグッと増した感じだね。鉄壁なリズムセクションに弾ける鍵盤が腰に来るグルーブを紡ぎ、唸るツインリードに、ソウルフルで艶を増したクリスのボーカルが乗っかる様は、問答無用のカッコよさ!もはや彼らがヒット曲を連発することもないんだろうけどさ、こういう信頼できるバンドが元気でいることが、ロックファンとしては純粋に嬉しいんだよね。
来日を信じて、国内盤を買おう。 ・・・輸入盤の方が良いです。。。
★★★★★
作品そのもののレビューは、輸入盤のほうをご覧ください。
Before the Frost/Until the Freeze
作品の評価は☆5つです。
以下、国内盤と輸入版盤の違い等を記載します。
さて、輸入盤から大きく遅れて国内盤が発売されました。
当初、2009年9月23日の発売とアナウンスされていましたが、
約1ヶ月遅れの10月21日の発売です。
これはあくまで憶測ですが、サンプル盤についてきた
プレスリリースを読むと、当初『...Until The Freeze』のダウンロードサイトは
輸入盤と同じ、バンドの公式サイトを予定していた様子が伺えますが、
実際には国内盤専用のサイトが用意されています。
専用サイトの構築に1ヶ月かけたということでしょうか?
国内盤と輸入盤の一番の違いは『...Until The Freeze』のダウンロードサイトです。
輸入盤ではMP3のほかに音質の良いflac形式が選択できますが
国内盤ではMP3のみ。。。
ちなみに輸入盤についてくるダウンロードコードを記載したカードは
カラーでしっかりデザインされたものですが、
国内盤の方はモノクロ印刷の紙っぺら。。。
デザインついでに、CDそのものですが、輸入盤は「え?レコード?」と
びっくりしてしまうような、記録層まで真っ黒でレーベル面には溝まで
彫ってあるデザインですが、国内盤は普通のCDにレコード風の印刷がしてあるだけ。。
そして、頼みの綱のライナーノーツですがひどい書き飛ばし。。
・ 『...Until The Freeze』の方は聴いていない。。。
・ エディ・ハーシュはアモリカからの加入と記載。。。
・ ジミー・ペイジとのツアーではクロウズの曲は演奏しなかったと記載。。。
・ ウォーペイントでルーサー・ディッキンソンが1曲参加と記載。。。
対訳が付くのは国内盤のいいところでしょうか。