タキオやペネローペがいい味出してる。ケンカのランクがひとつ上って感じ。
エキューは誰とくっつくのかなー。
個人的にはフランがいいなぁ。でもそうするとタキオの思うツボか~。
ライアンだと倒錯劇っぽいのがちょっと・・・。
特に1巻の[バスクの息子たち]関連の3篇は泣ける。フランも、あと1人の子(愛人の子)も、互いに身を引き合い、「向こうこそ本当に父親のことを考えている、真の息子」だと思い、そのために自分が犠牲になることを厭わない。まだ子供なのに、凛々しき魂。その悲哀なる決断に本当に涙し、何度も何度も読み返してしまった。
バスク地方の逸話は2巻でも絡んでくる。染めものの赤の話。これもよかった。バスクの領主(名前覚えていない)、1巻ではイヤなやつだが、この逸話ではマジメで勤勉な側面を見せ、主人公のエキューともども読んで感心する。--その領主はエキューにいやがらせを多数したので、エキューは立腹・対決姿勢なのに、公爵家貴族としての温情で、ひそかな手助けをする。このエキューの気高さにも感心。
その一方で、バスク名物のリンゴエッセンス入りのクッションにエキューら宮廷女性が夢中になるなど、コミカルで心温まる逸話も忘れない。マンガが上手すぎる。