複線全力展開中?
★★★★☆
今度の新規加入キャラはモニカ隊の4人目。
千年獅になるぞ!と目標目指してまっしぐら、な候補生の中にあって、
訓練さぼりの常習犯ヴァイエル。
ぐうたら不真面目なただの不良かと思いきや、実は彼なりの考えがあって・・・
と、地道(?)に仲間集めとレベル上げに勤しむシェルティスサイドとの対比は、
「緋色の花」の沁力を持つ巫女ユミィ。
彼女にツァリが見せた千年前の世界とは。
楽園幻想、天上旋律、幽玄種。
黄昏色の〜のシリーズを読んだ方ならぴんとくる単語もぽろぽろ。
そろそろ大ジャンプな展開がきそうな雰囲気になってきました。
ところで
仲間との連携を取り入れた戦術には若干進歩が見られるものの、
戦闘パートは相変わらず特攻体当たり。
正体不明の天敵と対峙するのに皆してそんなんでいいのか、候補生!
料理長が追加。。。
★★★★★
(若干のネタバレがあります、、、)
シェルティス側−−−−
ユミィが参加する会合の護衛任務へ参加希望。
しかし、メンバが一人足りないため、確保開始・・・
そして新たに料理長ことヴァイエルを確保。。。
そして、選考試験を受けるため樹海へ、、、そこで待ち受けるものは、、。
ユミィ側−−−−
尊敬する先輩との再会。しかし、それは恋煩いの原因へ。。。
突然謎キャラ・ツァリが現れ、千年前の世界へと・・・
そこで登場する聞き慣れた3名の名前は、
身近に居るあの人たちなのか。。。
今回は、次巻への準備段階というところですかね。。。
彼は部隊内での新たな試みに悩み、彼女は新たな決意を胸にする。
モニカ隊もメンバ追加で、いいキャラバランスになってきました。
しかし、誰も料理できなかったとは、、、 By月
千年変わらぬ『人間の本気』
★★★★★
巫女をも圧倒する幽幻種たちの存在。
いままでシェルティスを『待つ』立場でしかなったユミィが、敗北し、そして立ち上がる巻です。
シェルティスが幽幻種への切り札であるがゆえに中々その恐ろしさが見えてこなかった幽幻種ですが、
ようやくその恐怖の片鱗が断片ながらに見えてきました。
やはりというか、氷結鏡界の裏側にはまだまだとんでもない幽幻種が潜んでいそうです。
あの怪物たちに負けない術式を身につけられるのか──ユミィの課題であり、決意の方向性が見えてきました。
いつかシェルティスの隣で戦えるくらいになるのか、今後はユミィの成長が楽しみです!
あと、新キャラのヴァイエルも良い感じ。
「人間の本気を見せてやる」。ややネタバレになりますが、これが千年前の紗砂の台詞と重なる部分は、
あえて重ねた部分でしょうね。思わずぐっと来た場面です。
千年経っても人の強さは変わらない、もしかしたらこれがエデンのテーマの一つなのかなとも感じつつ、
華宮との迷(名?)コンビっぷりを楽しみにしたいと思います。
動き始める周辺
★★★★☆
統政庁に出向くユミィの随員の護衛任務に応募しようとするシェルティスたちだが、応募要件は4名のチームであること。不足の一人をうめるため、華宮の推薦によってヴァイエルという青年を臨時メンバーとすることにする。しかしこのヴァイエルは、怠惰で実力も不足しているようにしか見えない。
応募者をふるい落とす予選はシェルティスの実力で突破したものの、最終選考試験はチーム力が要求される巡回任務。ヴァイエルに対する不満だけでなく、モニカの指揮力に対する不安や、他人と一緒に戦うことに慣れないシェルティスなど、課題点がいっぱい。果たしてこれらの課題を解決し、無事に護衛任務に着くことができるか。
一方で、護衛の対象であるユミィは、謎の女性ツァリの導きによって氷結鏡界が張られる以前の世界の出来事を見せられていた。
次巻の準備段階という感じなので、あまり派手な事件は起きない。ユミィとモニカが再会し、モニカとユミィがやきもきするくらい。
全体としてヴァイエルの存在意義にはあまり納得できなかった。彼を護士候補生として雇う代わりに、もう少し安い給料で用務員でも雇えば済む。終盤でのヴァイエルと華宮のやりとりも、そう。練習で信頼できないヤツをいきなり実戦で信頼するなんて無謀だから、初めから勘定に入れないのは当然の扱いだと思うんだけどな。
護士として、人として
★★★★★
重層世界ファンタジー第四巻。以前起きた事件から、巫女として統政庁へと向かうことになったユミィ。彼女を護衛する任務を勝ち取るために、シェルティスたちが選抜試験をこなしていく様子が話しのメインとなります。
「部隊」として戦う難しさ。突出した実力を持つものの、仲間と協力して戦うことがなかったシェルティスは、改めてそのことを実感します。個人としての実力があればいいわけではない。仲間をただ守ればいいわけではない。難しいところですね。特に他人に明かせない秘密をいくつか抱える彼としては、同じ部隊の隊員にさえ配慮をしなければなりませんし。部隊の「核」である彼ですが、同時に「爆弾」でもあると言えるでしょうね。
四人目として登場した新キャラ、ヴァイエル。彼も、華宮同様、いい味出してますね。基本怠けものですが、だからこそ、やるときはやる姿勢が格好いい。また、彼の存在のおかげで、「巫女を守る護士」という存在を一歩離れた位置で見直すことが出来ます。うん、確かにこういう目線は必要ですね。
しかし、キャラの味わい深さが増してきたなぁと思います。コミカルな感じの挿絵が増えた影響もあると思いますね。コテージの一幕なんかはいいですよ。また、レオンと春蕾の関係を羨ましがるユミィの姿が可愛い。知り合いであるモニカと一緒にいるシェルティスを見て焦る姿もいいですね。モニカもシェルティスを気にするような素振りを見せ始めているようですし、これは恋愛要素も絡んでくる予感!そういうの大好きなんで、ぜひ盛り込んで欲しいところです。
次回は、いよいよ護衛としてユミィとともに統政庁へと向かう話になりそうです。前巻で暗躍していたイグニドも絡んできそうですし、波乱がありそうですね。楽しみです。ドラマCDも出るようですし、ますます目が離せそうにありません。