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氷結鏡界のエデン3 黄金境界 (富士見ファンタジア文庫)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: 富士見書房
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まだまだ遠い千年獅への道 ★★★★★
モニカとの出会いでようやく正式な部隊結成への第一歩を踏み出せたシェルティス。その実力と隠された経歴から、敬遠されがちな彼は、めげずにある少女をスカウトするのだけれど・・・時を同じくして、護士の部隊を壊滅させるほどの圧倒的な実力を秘めた敵が現れる。そのとき、シェルティスは・・・

盛り上がってまいりました!やっぱり、こういうバトルがあるものには、強敵という存在が必要不可欠ですね。その強敵「黄金」のマハですが、実力はまさに圧倒的。相方として現れたイグニドなる男もなにやら幽幻種を用いて暗躍しており、緊迫感が増しています。
新たな隊員候補として登場した華宮という少女もいい味出してます。最初、シェルティスに対し、露骨な不信感と警戒感を露わにしていた彼女ですが、彼の人となりを見ていくうちに徐々に態度が柔らかくなっていきます。マハとの戦闘で傷つきながらも、なお戦うシェルティスのために自らも戦う決意を固める華宮。シェルティスが自分を守るために打ち明けた秘密を受け止め、信頼を返す彼女の姿は印象的です。その後につながるバトルシーンとともに、今巻一番のお気に入りシーン。
ただ、シェルティスは仲間の大切さを理解しているものの、まだまだ自分ひとりで解決しようと無茶をする傾向があるようです。過去に周りが見えていなかったことや、なまじ実力が千年獅クラスのために、仲間を「助ける」ことばかりが頭にあるのでしょうね。そのあたりのさらなる成長が無い限り、まだまだ千年獅は遠そうです。

自分としては文句無く星五つの今巻。ですが、ちょっと残念だったのが、前回登場したモニカの出番が少なかったことですかね。華宮とのことが中心なので仕方ないとは思いますが。次巻から、部隊として動くことになるようなので、今後の展開を楽しみにして待ちたいと思います。
素直な笑顔で ★★★★★
森羅万象を規定する強大な黄金術式。
黄金という万能なる、絶対的な境界。
それでもなお、エデンの少年は挑み続ける。
正義心?虚栄心?倫理?いや――。

「約束してる場所がある」

天結宮の頂上で浮遊大陸を守る巫女である彼女。
穢歌の庭に落ち魔笛を宿した護士候補生である自分。

目指すべき場所はあまりにも遠く、高くて。
あの頃の少女は、いつか眩いまでの場所にいて。
それでも。
彼女の気持ちはあの頃のままで。そのバカがつくくらいのお人好しのままで。
やっぱり彼女が、ずっと待ってくれていると分かったから。
それならば。自分も、同じ気持ちだから。
幼なじみの彼女を、巫女としての彼女を。幼なじみの自分で、護士としての自分で。
いつか、その隣に立てるまで。今は、自分に出来る精一杯を。

信じあえるから、信じられる。
信じてくれると信じられるから、託すことができる。
決意した彼女は、まっさらな素顔で。
素直で無邪気な、人なつこい笑みで。
だからそれが、仲間としての何よりの証。

今回もとてもステキでした。
信じるとは、信じられるとは。信頼とは、その根拠は。
信じてくれるとか、信じるとか。
信じあえるからこそ、信じ続けられる。
少年はあきらめず、少女のいるその場所を目指す。
そして、やっぱり詠唱が本当にステキでキレイです。
二人を隔てる波長であるのと同時に、二人を結ぶ道筋の、想いの旋律でもある。
第七天音律――ソフィア・コード。
第七真音律――エデン・コード。
天結宮と穢歌の庭。
沁力と魔笛。
しかし共通する“Armariris”という詞。
いつか、全てが繋がるときが楽しみです。

今回も本当にステキで、キレイな物語でした。

まだ、届かない。 ★★★★☆
経歴不明で実力は指折り、の訳あり護士シェルティス。
昇級のためには3人以上のチームを組む必要があるけれど・・・

というところで今回はエリエとモニカの友人、華宮が登場。
警戒心の強い彼女に信用してもらう方法は問いに答えること。
そしてその問いは、
「2年前と3年前、あなたは何をしていましたか」

何だかんだ言っても結局実力任せでひたすら特攻しちゃうあたり、
まだまだ千年獅には遠いのかなーと思いつつ、
超必殺技なエデンコード発動あたりは素敵に予定調和な味わいです。

黄昏〜の灰色氏のような謎の敵(組織?)も暗躍し始めて、
早くも続きが気になる気になる。。。
あなたの信頼に応えることを、約束します ★★★★★
レビュータイトルは、作中クライマックスシーンの台詞から。

3巻、ますます面白くなってきました。
仲間を求めて苦悩するシェルティス。それに応えるためであるかのようなユミィの演説シーンが美しくも切なく伝わってきます。

規格外の強敵が現れたのも個人的に高評価。
「黄金」のマハとのバトルは1,2巻にはない緊張感と迫力で読み応えがあると思います。
そして、なにより印象的だったのが新キャラである華宮の心情描写。とある理由からシェルティスを信じられずにいた彼女が見せたマハ戦での決意、そしてそこから続く熱い展開がクライマックスにふさわしい盛り上がりを見せてくれます。

というわけで、早く先が読みたくなるお薦めの巻でした。
シェルティスを縛る二律背反 ★★★★☆
 正護士になるためには候補生3人以上で部隊を組んで任務をこなすことが必要だが、候補生たちから敬遠されるシェルティスには、個人的な実力はあっても仲間を募ることが出来ない。前回の事件で仲間となったモニカと部隊を作ることになり、必要なメンバーはあと一人という時に、モニカやエリエのつてをだとって出会ったのが、華宮というネルの民の少女だ。
 警戒心の強いネルの民である華宮に信頼してもらうには、シェルティスの抱える秘密を話さなければならない。しかし話してしまうと、天結宮から追放されてしまうかもしれない。ユミィを護るには正護士にならないといけないが、そのために必要な仲間に秘密を話すと追放されるという二律背反を抱えて迷うシェルティスだが、そんなときにユミィの演説を聞いて少し迷いが晴れるのだった。

 前回の研究所で見つけた幽幻種を閉じ込める水槽が、今回の事件でも関わってくる。そしてその事件の影に見え隠れする統政庁の影が、浮遊大陸の秘密を握っている感じ。
 相変わらず今回も、実力にまかせたシェルティスの独断専行が目立ちます。