インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

経済数学

価格: ¥3,360
カテゴリ: 単行本
ブランド: 知泉書館
Amazon.co.jpで確認
位相数学的アプローチを理解する上で最適な著作! ★★★★★
 以前,一般均衡理論を理解するために,二階堂副包教授の『現代経済学の数学的方法』に取り組んだことがあるが,その副読本として丸山教授がまだ助教授時代に出された『経済数学講義』を購入した。頁数が少なく,それに惹かれた面もあるのだが,位相数学的アプローチを理解する上で大変役に立った。しかし,何の解説もなく突然新たな数学記号が出てきたりして,それを読むための副読本が必要であったことを思い出す。今回の著作は“序”にも書かれてるとおり,『講義』の不備な点を補い,丁寧な解説の上に論理が展開されている。さらに“不動点定理”の詳細な解説も加わったので,経済理論を理解する上で大変有意義な著作である。二階堂先生の前掲作が絶版であることから,この著作の価値が高くなることは疑いがないように思う。
 ただ,寝っ転がりながら読める本ではない。紙と鉛筆をもって格闘することが必要。でも,読み終えて,デュブリュー『価値の理論』,アロー・ハーン『一般均衡』,福岡正夫『一般均衡論』を読めば,経済学に対する理解と自信がつくし満足感も大いに味わえるはずである。
『価値の理論」のための数学 ★★★★☆
~ 本書は,G.Debreu著の『価値の理論』(原著はTheory of~~ Value)を読むための数学書である.著者も「この古典を理解するためにほぼ必要にして十分な数学上の準備を整え,読者に提供することが本書の企図である」と序文に書いている.

 実際,『価値の理論』の第1章の数学は,定義と定理と若干の解説が載っているだけで,証明は書かれていないため,初学者にとって読み進めるのは容易ではない.そこで様々な数学書が~~必要となるわけであるが,目的にぴったりとあった書物を探すというのは,これまたなかなか容易ではない.

しかし,本書の登場によってその悩みは解決されたと言えるだろう.本書には,普通の数学書ではあまり目にしない対応の連続性や漸近錐についての解説が書かれているところが貴重である.また,凸性および分離定理が非常に詳しく書かれており,これま~~た経済学を学ぶ上では便利な内容となっている.ただ本書の1章の「集合と写像」は内容がやや少なく,集合,写像についてと,証明に必要となる論理の説明などは,他の数学書を参照しなければならないかも知れない.

 解答のない練習問題は気合いと根性でこなせば,相当の力になることは間違いない.『価値の理論』を読もうというときに本書を手元において置~~けば,強力な味方となってくれることだろう.経済数学の本と言えばだいたい載っている微分積分については,本書では触れられていないので,購入のときにその点だけは注意しておくといいのではないだろうか.(しかし,微分積分を学ぶときに必要となるユークリッド空間の位相については非常に詳しく書かれているので便利である.)~

おもしろい ★★★★☆
この本は中級クラス。もちろんこの本を読破する為には、解析の知識、代数学の知識を前提とする。その知識がある人にとってはやりがいのある本である。力をつけるための類題例題は解答がないので、全てとはいわないが少し解答例を作ってもよかったのではないかと思う。