1989年発表。前作『Kind of Magic』に伴うスタジアム・ツアーで人気を極めた彼らが地に足をつけて作ったパーソナルなアルバム。スケールの大きなスタジアム・ロック「アイ・ウォント・イット・オール」、エレクトロ・ビートを導入した「インヴィジブル・マン」、疾走感あふれる「ブレイクスルー」など精気がみなぎる好ナンバーが目白押しだが、若さに任せることなく、巧みにコントロールされた大人のロックとなっている。噛めば噛むほど味わいを増す、円熟の域に達したクイーン・サウンドに酔いしれよう。(山崎智之)
I WANT IT ALL
★★★☆☆
全てはこの一曲の為のアルバム。こんなカッコいい曲もクイーンは作れたんだから、もっとこんな曲があってもいいんじゃないか?
ポップで聞きやすいアルバム
★★★★★
QUEENの13枚目のオリジナルアルバム。
まず、フレディの歌声に貫禄の味が出てきています。
とても病気だったとは思えないし、リアルタイムで聞いていたら、今後のQUEENにかなり期待を持っていたでしょう。
全体的に80年代のポップサウンドが元々持っているQUEENサウンドに丁度よく混ざり合っていて、聞きやすいです。
クイーンの最高傑作はこれです
★★★★★
クイーンの傑作は?というと『オペラ座の夜』が挙げられる。それに反対するわけではないが、判を押したようにそればかりという気がしてならない。あと『イニゥエンドウ』あたりも挙げられるが、これはフレディの遺作になった等の理由もあるだろう。しかし悲壮感の強い、死を賭しての創造は胸をうつ反面普段何度も聴くには向いてない。残された時間がなかった理由もあろうが(現行のCDでは)ミックスのせいか音質の薄さが気になる。
本当の意味での最高傑作は『ミラクル』ではなかろうか?ジャケットも物語るように4人4様のみなぎる才能の結集であり力強くどの曲も素晴らしい。まるでレッチリの一致団結を思い出した。その時にフレディはHIVウィルスに感染されてたと言われてるが、そんなこと全く感じさせない声といい歌といい詞も最高である。ルーティーン化したツアーとレコーディングの繰り返しはやらない、という発言をしそれに見合う充分な作品を生み出せたが、これが仮にフレディが病に冒せれてなくても同様だったのではないだろうか?そう思わせるほど積極性や意欲性が滲み出ているよう思う。
現行のCDは音質は良いが、これこそアニヴァーサリーエディションを出すべきではないか。ミラクルのセッションで何十曲か録ったとのことだが是非全て聴いてみたい。残りの曲はシングルB面やボートラ、後の『イニュエンドウ』『メイド・イン・ヘヴン』に転用されたのだろうがこればかりはちゃんとした全貌を知りたいものだ。
晩年の・・・
★★★★★
イニュエンドゥに並ぶ名盤。ブライアン・メイ凄すぎ。フレディ絶唱。もう、80年代最高傑作と言っちゃいます。
80年代のアルバムの中ではいい方と思います
★★★★☆
1989年5月22日にリリースされたクイーンの13枚目のアルバム。もともとは"The Invisible Men"というタイトルだったとか。UK含むヨーロッパの多くの国でNo.1ヒットになりましたが、アメリカでは最高で24位どまりでした。
当時、メンバー間のさまざまな軋轢があったとのことですが、その打開策として(印税が均等になるように)全作品の名義を「クイーン」に統一したそうです。ジャケットで4人が一つになり、また歌詞などからも「バンドの再起」を強く感じさせる内容になっています。
サウンドは、80年代クイーンらしくキーボードやサンプリングが多用されています。ラテン色の強い7などに違和感を感じますが、それでも2,4,10など前作に比べるとずっとロック側に歩み寄ったように見えます。
最近アナログで購入して初めて気が付きましたが、アナログ・バージョンはCDと異なる編集となっていますのでマニアは要注意ですね。単に収録時間の関係で短く編集したんだと思われます。アナログはかなり貴重で、オークションなどを見ていると3000-5000円程度で取引されているようですね。
ちなみに先行シングルとして発表された4は実はブライアン・メイの作品で、歌詞の内容から反アパルトヘイトの賛歌として、またその後も反体制運動などで引用されるようになった曲です。しかし、実は奥さんの口癖"I want it all and I want it now"をヒントに作られた曲だそうです(そんなこと言う奥さんって・・・)。ちなみにこの曲、シングルとアルバムで異なるヴァージョンで、しかもThe Queen Rocksのヴァージョンはこの二つをミックスしたものですので、ここもマニアは要注意。