やっぱり可愛げなくなかった
★★★★★
そばかす魔女っ娘ファンタジーの第2弾。
今回は、アホタレ勇者ことレックスの幼馴染みで、彼のことが好きで好きでたまらないエルフっ娘が登場。
ライバル心剥き出しで突っかかってくる彼女と、アンジュの勝負の行方は――。
可愛げがないと銘打ちながら可愛げたっぷりなアンジュの『タイトル詐欺』は今回も健在。
アホタレ勇者のレックスも、決めるべきところではしっかりと勇者に相応しい活躍を見せる。
同じ悲しみを共有したことで心の距離をぐっと縮めたはずのふたりの今後が、素直に楽しみ。
似たもの同士のふたり
★★★★☆
四天竜の行方を調べるために学術都市に向かうアンジュとレックス、そしてトモエの前に現れたのは、レックスの姉のレムリアだった。学術都市の要職を占める彼女は、弟子でありレックスの幼なじみでもあるウェルチとの勝負をアンジュに提案する。
ウェルチの言動にイラついたこともあり、その勝負を受けたアンジュだったが、ウェルチと触れあううちに、自分との共通点に気付かされていく。そんな時、二人の前に現れたのは、敵国の要人ソーマと、その従者でトモエとそっくりの容姿のヒナギクだった。そして、彼らの作った魔物との戦いに巻き込まれていく。
前巻は魔王の娘がラスボスだったけれど、今回の敵は人間。魔物という明らかな敵がいながらも、国同士で対立しているところが人間らしい。
アンジュたちの旅に、敵国の人間やトモエの謎も絡んで来て、物語は広がりを見せつつある。
今回はそれほどでも・・・・・・・・
★★★★☆
この巻に関しましては、それほど面白いとは思いませんでした。
期待以下でしたね。
星4つです。
王道故に心に響く
★★★★★
学術都市へとやって来たアンジュは、レックスの幼馴染でエルフの少女ウェルチと出会う。
レックスのことが大好きで勝手に彼の婚約者を名乗るウェルチと、アンジュはレックスのパートナーの座を賭けて勝負することに。
個人的に期待しているシリーズが、期待どおりに化けてくれました。
有能なところも意地っ張りなところも、おまけに友達がいないところまでそっくりなアンジュとウェルチが勝負を通じてお互いを認め合っていく過程が、今回の目玉でしょうか。
切なくもやさしいラストは、王道展開であるが故に素直に心に響きます。
そして、やっぱりアンジュは『可愛げがない』と謳いつつ、しっかり可愛い。