なかなかひねったアリバイ崩しトリック
★★★★☆
鬼貫警部もののアリバイ崩しトリックの長編。
鮎川作品は基本的に全部読むことにしているので購入。
案外、さくさく読める。鮎川作品にしては、捜査があまり遠隔地に及ばないのが変わっているなあ、と思って読み進めていたら、てっきり***なアリバイ崩しだと思っていたのがそうではなかったのがビックリ。だって鬼貫警部に丹那刑事なのに、、、予想を裏切られる感じです。
1960年代の作品だが、電車の中のとんでもない事件とか、新しい雑誌企画の話とか、現在とそんなにかわっていないあたりに、鮎川のすごさを感じる。(それとも日本の社会が進歩していないだけ?)