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2020 10年後の世界新秩序を予測する

価格: ¥2,415
カテゴリ: 単行本
ブランド: 光文社
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日本の浮沈 ★★★★☆
10〜15年後の未来は、現況から予測することができるという視点で、
アメリカ、ヨーロッパ、アジアの今後を考察した本です。

内容は、少子高齢化に代表される人口構造の変化と、グローバリゼーションが主です。

高福祉国家を目指すと、少子高齢化の時代には、福祉に費やす費用が甚大になり、
かつ労働人口が減少し国家財政を圧迫し成長が望めないことが書かれています。
さらに、グローバリゼーションの煽りを受けて、世界の資本の流動性が激しくなり、
世界情勢をみこした政策を講じないと、資本を呼び込むことができません。

今まで、この二つを関連させたことがなかったのですが、資本が減少し成長が停滞する中で
少子高齢化をむかえると、国家として大変な事態になることがよくわかりました。

2020年をむかえても成長する国は、政治主導で資本を呼び込み、人口構造を改善させるべく
努力している国です。
日本は、、、と考えると、資本はどんどん国外に流出する中、高福祉国家を目指しており、
この本によるところ最悪の選択をしている気がしてなりません。
この本の中でも日本は、衰退する国として描かれています。

未来予想を劇的に変える手段としてイノベーションが挙げられています。
博打的ではありますが、日本に残された道はこれしかないのかなーっと
ちょっと暗澹たる気持ちになってしまいました。

選挙も近いですが、一度この本を読んで、各政党の政策を検証すると
これまでと違った側面が見えるかもしれません。
リーマンショック以前 ★★★☆☆
リーマンショック前の本なので、温度差を感じる。
その分だけ市場主義を賛美しているので、差し引いて読む必要あり。

中国はグローバリゼーションが有利に働いている。
ロシアはグローバルな経済力をもち得ない。
インドの経済大国化は難しい。
日本やヨーロッパは経済の停滞をのがれられない。

「この20年、日本企業はソフトウェア、インターネット、バイオテクノロジーといった成長著しい産業で存在感を示していない。マイクロソフト、グーグル、アップル、アマゾンに相当するような日本企業は存在しない」という指摘は事実だけに、残念でならない。
来るべきG2の世界(但し、リーマンショック前の予測) ★★★☆☆
 近未来予測物の一冊です。本文430p位ありますが、要約すると…

1)先進国では少子高齢化が避けられない。
 仔細は異なるが、少ない現役で多くの高齢者をカバーする以上、どこかで破綻。
 労働者人口が減るのだから、支える仕組みの裏付けも無い。

2)更なるグローバリゼーションは止められない。
 取り組むところは経済的発展を。そうでないところは衰退を。

3)先進国と世界を引っ張るのはアメリカ
 軍事力と言う力、移民受け入れにより少子高齢化とも現状無縁、国民皆保険が
無いから社会保障面でも日本や欧州に比べると足かせが少ない。
そしてイノベーションを生み続ける能力もまた世界一。

4)途上国代表は中国
 開発独裁故に何かを行う際のスピードが速い。沿岸部は発展してきたが、内陸に
行けばまだまだ労働力有り。しかし、ネックは経済発展に伴う貧富の極端な差。
また発展の代わりに国民全体への社会保障制度を捨てたこと。国民から貯蓄として
お金を吸い上げ、それを生産性のない国有企業に融資。国民からの要求に対して
今後整備する可能性はあるが、その費用はとんでもない金額になる。
そして、やはり少子高齢化は避けられない…しかし、アメリカに対抗できるのは
中国以外ない、と。

 G2の世界がやって来るのかどうかはともかく(いや、予測本で兎も角にしては
いけないのでしょうが)、その前提となる現在はどうなのか?という点を掴むだけ
でも一読する価値はあるかな、と思います。

 ただ、本書の殆どは著者の主張を補完する実例説明なので、章末部分から読んで
いく、と言うのも有りかと思います。
正直、頭から馬鹿正直に読む必要は無いかなぁ、と。
米国優位持続を説く我田引水的なところもあるが、日本と欧州に関する問題指摘は正しい面も多い ★★★☆☆
米国の復活を説く内容である。書かれたのは2008年春、リーマンショック前であり、今の時点から見ると外れたコメントや認識がやや目立つ。しかし今の時点でも著者は基本的な内容に間違いはないと言っていることだろう。

要するに経済グローバル化と規制緩和による経済ダイナミズム(成長力)を長期にわたって実現する上で米国は、欧州や日本より優位に立場にあるというのが一貫した主張だ。私もグローバル化のトレンドは2008年−09年危機後も変わらないと思うが、日本人や欧州人の視点からは米国の優位不変の我田引水的な議論が鼻につく。

それでも、欧州や日本の諸問題についての指摘は的を得ている点も多く、日本としては指摘される課題を克服できなければ、日本の退潮は止められないとと素直に危機感を感じざるを得ない。

中国の台頭は米国にとって確かに「挑戦的な要因」であるが、中国のこれまでの最大の強みは一党独裁の専制政治体制だったが、それは将来大きな弱点に転換するかもしれないとも言う。というのは、社会主義的な国有企業、共有制の下での社会保障、医療保険制度を廃棄してしまったのに、それに代わる現代的な制度ができていないからだ。2015年以降は中国は人口動態面でも成長のマイナス要因が出てくる。それに加え、環境破壊、格差の超拡大、など現政治体制を揺るがすだろうと。まあ、その点は常識的な指摘だろう。
日本語版からは 「地政学」(geopolitics)にかんする一章が、まるまる抜けている ★★☆☆☆
東京の大型書店に山積みになっていたので買って読んでみたが、本文の内容は繰り返しが多すぎて正直いって読みにくい。
しかも、訳者あとがきによれば、日本語版では以下の1章がまるまる省略されているようだ。Chapter 6 The New Geopolitics of the Sole Superpower: The Players
『100年予測』(ジョージ・フリードマン)で分析のキーワードとなっていた「地政学」(geopolitics)にかんする一章が、まるまる抜けているのであれば、読む価値が果たしてあるのかどうか・・・
よく考えてから購入されたほうがよいと思います。