あっというまでした。
★★★★☆
あっという間に読んでしまいました。
さすが真理子様時間がたつのを忘れます。
でも、展開の変化の速さにあれって思う時も多々ありました。
主人公が一番大切なものは何なのか?
出産を決意するまでは見えてこなかった、いや子供を宿してはじめて大切なものが心の中に生まれたのかも
でも、けんちゃんの最後かわいそう過ぎだなって思いました。
40代のリアル
★★★★☆
さすが林真理子先生!
バブルを大人になって経験した世代をテーマにしたらピカイチです。
戦争をしらない世代は、時として身勝手でわがままで幼いけど
それなりに真剣で一生懸命に生きてるんですよね…。
他のレビューにもありましたが、岡田氏の登場あたりから
ぐぐっとリアル感が増してきてギョギョっとしちゃいます。
本の厚さが結構あるのにイッキに読めます。
40代のさまざまな不安のリアル感に驚きです。
経験者としては、複雑な思いですが…
面白かったです
★★★☆☆
林真理子氏の最近の著作の中では、好きな一冊となりました。
業界の裏話をちょっと抑え気味にし、人間の弱さを描いた今回の作品は
それなりに納得するものがありました。
人生は必ず帳尻が合うもの
★★★★☆
なんと味わい深い物語なのだろうか。
特に後半の岡田と知り合ってからの美季子の環境と内面の変化は、
人生必ずどこかで帳尻が合うものだ、と思わせるものがある。
人生とは、幸せになってこれで一件落着という事はきっと無くて、
一旦幸せになったとしても、その幸せから背を向けられ、
そしていつか又違った幸せが生まれるのだろう。
悲しい出来事に耐えて行く勇気を持つ事はとても難しいけれど、
その悲しみが次に来る幸せをより大きなものにする可能性もあるのだろう。
静かな余韻がいつまでも残る物語である。
華やかな舞台の上で・・
★★☆☆☆
この物語は40代の女子アナが主人公の話ですが、舞台がテレビ業界、主人公の同級生も出版業界という華やかな世界を舞台にしているせいか、
そういう世界とは無縁の私自身には個人的に入り込みにくい話でした。最初に、女子アナという一見華やかな存在で活躍している人でも一般の女性と同じような悩みを持っていると共感出来る話ではないか、と先入観を持って読んでしまったからかも知れません。
主人公は一生懸命なんでしょうが、彼女が親友や男友達にアドバイスしたり、世話を焼く場面では、
主人公の心の底ではどこかで「私は世間よりも一つ上の位置に立っている」という自負が見え隠れして、
正直、私はこんな女の人と友達になりたくないな、と思ってしまいました。
文章は流れるように書かれていて、とても読みやすく、そこはさすが林真理子さんだなと改めて作家の威厳を感じました。
結末で、私の主人公に対する嫌悪感を解消させてくれる終わり方が待っていたので、
それが唯一の救いです。