初めて聴いたときの印象はいたって普通。衝撃はなかった。
しかしあの曲が、歌が、耳から離れない。
結局スマトラ警備隊やLOVEずっきゅんを口ずさんでいる自分がいた。
中毒性があります。このアルバム。

曲名、歌詞、曲、歌声全てバッチリ全曲あっという間に聞けて何度もエンドレスでリピートしちゃいます。昔の渋谷系好きの人は絶対聞かなきゃ。

一度聴いたら絶対頭に残り続けるメロディーと、非常に淡々としたボーカル。意味なんて関係なしに楽しめる、韻を踏んだ歌詞。
これが絶妙に絡みあっていて、とてつもなく面白いです。それから、よく聴いてみると、ベースの音が凄く心地良く、意外と本格的な音作りな気がします。
歌詞などはハチャメチャなのに、しっかりとした音作りで、主張しすぎないボーカルというのが結果的に、肩を張って聴かなくてすむ「聴きやすい音楽」になったんじゃないかと思います。
値段的にも、非常に聴きやすい音楽だと思うので、ぜひ一聴してほしいです。

好き嫌いははっきり分かれると思いますが・・・
彼女らを評価するには、上手いとか感動するとかそんなじゃなくて・・・そのセンスにピンと来るか来ないかの問題だと思うのですが、
ピンどころか私はズッキュン来てしまいました。
つまりはなんとも素晴らしいと思うのです。

　カラオケが出来る前、「あさだみよこ」とか「のせけいこ」とか、のけぞるほど下手な新人歌手というのがときどきいた。あれを批評的に現代風に再現したのが本作である。資本主義にシフォン主義とセンスのいいダジャレをかます姿勢でつくられたもの。つまりカウンター・ロックである。もともとある文化や権威を批評的にパロディー化したものである。そう思って楽しめばいい。
　表に顔をさらして批判覚悟で提唱するものは、まだここにはない。気のきいた茶化しである。そんな、愛すべき佳作。