読めば読むほど、おばかな司。
でも、本当にバカすぎて愛しくなる！
いつまでもピュアでかわいい司が恋愛成就できたのが
すごくうれしいです。
恋に破れた三男君も本当の恋を見つけてほしいかも。

ぎゅっとずっと抱きしめて (幻冬舎ルチル文庫)のスピンオフ。

はっきり言ってあまり何も考えていないおバカな受け、司が主人公。
普通ならそのおつむの弱さに読んでいてうんざりしてもおかしくないですが、この司は違う。
あまりの天然おバカな性格が可愛くて可愛くてしょうがない。
彼をもの好きにも拾って育てた会員制クラブのオーナー和貴もそう感じているのでしょうが、読んでいて自然と和貴と同じ気持ちになってしまうところが、この司のすごいところというか、黒崎作品のマジック。
軽く読めるおススメ作品です。

大好きな和貴のためなら何でもする。彼の言ったことは忠実に守る。彼の好きなことは何でもいとわない。
そんなただただ純粋な司の想いが逆に痛々しくて、内容は大して壮大でない作品ながらがっつりのめりこんでしまえます。

まあ、純情萌え受けだけで保っている作品なので、そういうのが好みじゃない読者はやめておいた方が無難です。
イライラすると思いますよ。