4歳の子供がこのお話、大好きで何度も保育園で借りていたのですが、ついに購入しました。何度読んでもこころがほっこりする　いいお話です。

しょんぼりした気分だったら。
ケガして、いたかったら。
そんな時、そばに来てくれているのかもしれません。

線画の上に虹色がかぶせてある画法が、幻想的な雰囲気を出しています。
その色使いと、不思議なストーリーが魅力のようで、子どもにねだられて買いました。
’油野誠一’さんで表記の絵本も探してみてくださいね。
不思議なお話では「くいしんぼうのあおむしくん」もおすすめ。

人に薦められて読んだ本です。
くまさぶろうという題名からてっきり森の熊さんの話だと思っていましたが、
くまさぶろうは盗むのがとっても上手などろぼうさんの名前でした。
はじめはアイスとかかさとか品物を盗んでいましたが、
そのうち人の辛さとか痛さも盗むようになります。

淡い大人向けの色彩と親切な泥棒さんの話は疲れた大人の心も盗んでくれるようです。

私がこの本に出会ったのは３０年以上前のことです。父が私たち三姉妹にと、姉が小学校に入学したのを機に一度に１００冊以上の絵本を買ってきてくれました。その中の１冊に「くまさぶろう」がありました。最初はちょっと子ども向けとは思えないイラストにしり込みして手にとるのをためらいましたが、読んでみて子供心にも感動しました。主人公のくまさぶろうは大人で、盗みをするのが得意でした。（でも、それはちょっとしたもので、決して読んだ子供に悪影響を及ぼすものではありません。）そのうち、子供の心を盗めるようになります。ケーキを食べておいしかったというような心を。ある時、くまさぶろうはある子の楽しい心を取ってやろうとしますが、実はその子は悲しい気持ちだったのです。ああ、このお話のよさはうまく説明できません。是非一度、大人でも読んでみてください。感動します。